第三十三話
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たです。とりあえず渡り人がどういう人かだけは分かりました。ようするにリリカルなのはの次元漂流者の様に別の世界に飛ばされてしまった人のことだそうです。
「どうぞ」
いつの間にかフェブラリーが近くに立ち、オレンジジュースの入ったグラスを渡してくれた。
「ありがとう」
「いえ」
グラスを受け取り他のみんなが居る所に近づく。
「全員グラスは行き渡ったな。それじゃあ、雛鳥の門出に乾杯」
『乾杯』
そこからはたわいのない話をしたり、零斗さん達の特製お菓子を食べたり、零斗さんがギターを持ち出してきてそれがもの凄く上手だったり(学園祭のライブに仲の良い先生達とバンドを組んで出ているらしい)、その勢いに乗って超さんがどこからともなくカラオケセットを持ってきてカラオケ大会が始まり全員(一部例外有り。葉加瀬さんとか)が採点で高得点をたたき出し、待ち時間の間に零斗さんに渡された漫画を読み原作との相違点をメモに書き出したり、充足した時間が過ぎていきました。
日も暮れ歓迎会も終了した事もあり、リーネさん達は寮へと引き上げていき、残されたのは私と零斗さん、エヴァさん、零樹君だけになりました。その零樹君も入浴に行ってしまい、エヴァさんも気をきかせてくれて片付けに行ってしまい、私と零斗さん、異なる世界の関係者だけになりました。
「さて、とりあえず漫画の方は全部読み終えてもらえたかな」
「ええ、まさかこれほどまで違うとは思いもしませんでしたが」
私は原作との相違点を書き記したメモを零斗さんに渡します。その内容の多さに若干、冷や汗をかいていますが問題はそこではありません。
「オレ一人の介入でここまで影響を与えてしまっているとは。やはり速攻で転生者を狩るのは正しかったようだな」
「それもありますが問題は世界の修正力です。6年前の事件が特にそうです」
「何かあったのか?」
「原作では両親は10年前から行方不明で悪魔の襲撃があります。その際一時的にお父さんと思われる人が悪魔を撃退するという事件でした。こちらでは普通に親子4人で暮らしていました。この時点では私が居るせいでそうなってしまったのかと思っていましたが実際には零斗さんがお父さんを鍛え、お母さんの罪を晴らしたためでしたが、悪魔の襲撃は両親が居るなら問題ないと考えていました。しかし、イレギュラーの介入により両親は共に何処かに飛ばされたと考えます」
「飛ばされた?」
「はい、イレギュラーの魔法から私とネギを庇い光の粒子になっていなくなってしまいました。お父さんの方はなんとかレジストしながら悪魔達を滅ぼして私に剣と弾丸を、ネギに杖を渡して消えてしまいました。幸い遺産はかなり残してくれていたので生活には困りませんでした
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