第三十三話
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下に入ることしか決まっていないそうです。なぜかと聞こうとすると目の前で大学生同士が言い争い、そこから殴り合いに発展しました。
「くそ、何でこんな時に限って他の先生が居ないかな。ちょっと待っててくれるか、すぐに片付けてくるから」
そう言うと零斗さんは影の中から帽子と変なバックルの付いたベルトと少し大きなUSBメモリを取り出しました。ベルトを腰に巻き帽子を左手にUSBメモリを右手に持ち、USBメモリに付いているボタンを押すと
『SKULL!』
メモリから音声が鳴り、それをバックルに差し込み開くと。
「変身」
『SKULL!』
銀と黒を基調としてボディに骸骨に似た仮面と白色でぼろぼろのマフラー。
そして、額に「S」の傷があり、それを隠すかのように左手に持っていた帽子を被った。
そこには仮面ライダーが立っていた。
「やばいスカルだ」
いつの間にか結界を出ていた零斗さんが変身した姿を見た大学生がそう叫びました。
「またお前達か、オレは何度も言ったよな。やるならちゃんとしたルールの上で正々堂々と周りに迷惑をかけるなと。ケンカ両成敗だ」
スカルと呼ばれた仮面ライダーは右手を上げて
「さあ、お前達の罪を数えろ」
その言葉と同時にスカルは大学生達の中に飛び込み、僅か数秒で20人近く居た大学生を全員気絶させてしまいました。その後、邪魔にならない場所まで運んだ後何処かに去ってしまいました。
「待たせてしまってすまないね」
「きゃっ」
いつの間にか変身を解いた零斗さんが横に立っていて思わず悲鳴を上げてしまいました。
「いえ、それより零斗さんってもしかして転生者なんですか」
「違うよ。オレは君とは違って転生者ではないよ。渡り人と言った方が正しいだろうね」
「渡り人?それに私が転生者ってことを知っていたんですか」
「それについては店に行ってからにしよう。結構長くなるからね」
不満もありますが仕方なくその言葉に従いこの場で聞く事を止めます。
そのまま運び屋の店に行くまでは一言も話さずに来てしまいました。
「アリス・スプリングフィールド様ですね。こちらがお預かりしていた物です」
「ありがとう。これが代金です」
「はい、またのご利用をお待ちしております」
預けていた剣と弾丸を受け取ると零斗さんが懐かしそうに剣を眺めていました。
「どうかしましたか?」
「いや、懐かしくてね。ナギはアリスにそれを託したのか」
「ええ、知っているかもしれませんが私は魔法が使えないので。でも大きすぎてまともに扱う事は出来ないんです」
「それはそうさ。なんせこの剣はオレがナギの為に作った剣
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