第三十二話
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私たちは卒業式の真っ最中です。
「卒業おめでとう。これからが本番だ頑張る様に」
「ありがとうございます」
魔法学校の卒業証書にはある仕掛けが施されており開くとそこに“立派な魔法使い”になる為の修行が書かれております。これは卒業式後に開く事になっています。ネギは恐らく『日本で教師をする事』でしょうが私はどうなるのかが分かりませんので結構ドキドキします。これで『MM元老院の元で指示に従う事』なら逃げますけど。
卒業式が終わりアーニャさんはすぐさま開いて中を見ています。内容はどうやら原作と同じく『ロンドンで占い師をやる』みたいです。
「アリスはどんな修行なの」
アーニャさんに急かされ私も卒業証書を
「「ええええええええええええええっ!!」」
五月蝿いですね。あの2人は。ネカネさんがネギを引っ張って学園長室に向かっていくようですが無視して卒業証書を開きます。そこには、
「あれ?」
「どうしたのアリス?」
「いえ、何も書かれていないんです」
「えっ?もしかして不良品なの」
「こればっかりは分かりませんね。とりあえず学園長に指示を仰ぐしかありませんね。少ししてから行く事にしましょう」
「どうして今すぐ行かないの」
「......あの二人と顔をあわせたくないからです」
「ああ、そうね。少し時間を潰してからにしましょう」
アーニャさんとネカネさんの仲も原作とは違います。ネカネさんがネギの事ばかりを構いアリスの事を全くと言っていい程見ていない為、仲はかなり悪いです。
少ししてネカネさんとネギが戻ってきたのが見えたので学園長室に向かいます。すれ違う時にネカネさんが何か言いたそうでしたが私とアーニャさんは会釈だけして学園長室に向かいます。ネギは私たちの事を完全に無視していましたが。
「学園長先生、少しよろしいでしょうか」
「どうかしたのかの?」
「はい、卒業証書に修行内容が表示されないのです」
私は自分の祖父である学園長に卒業証書を手渡す。
「むっ、確かに修行内容が表れないのう。しばし待ちなさい」
学園長が呪文を唱えると卒業証書が光りだしたので修行内容が表示されたのだろう。
「ふむ、なるほどの。これで大丈夫じゃ」
学園長から返された卒業証書をアーニャさんと一緒に覗き込みます。そこには
『日本の麻帆良にある雑貨屋「Aria」の店長の指示に従う事』
雑貨屋「Aria」?
聞いた事がある様な無い様な。
「学園長この内容って」
「ふむ、そのままの意味だ。日本の麻帆良にある雑貨屋「Aria」の店長の指示に従う。後は向こうが色々としてくれると聞いておる。何、心配せん
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