第三十一話
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まりオレの生徒達が中2の時に卒業だ。たぶん、こっちに送られてくる」
「魔法の秘匿に関しては」
「妹のアリスは大丈夫だ。どうやらタカミチと同じ病気らしくてな詠唱ができないらしい。代わりに詠唱を必要としない魔法とか魔法薬学とかは兄より優れている。兄のネギの方だがこのままだと首席卒業するみたいだが、こりゃだめだ。未だに魔力が安定してなくてふとした時に魔力が放出されるんだが、なぜか放出された魔力が武装解除になるんだよ。しかもくしゃみでだぞ。秘匿に関しても普通に魔法が使われている場所でしか暮らしてない上に頭でっかち、しかも魔法の怖さを知らずに魔法使いは全員“立派な魔法使い”になるのが当たり前だと思ってやがる」
「見事に洗脳されちゃってますね」
「しかもかなり歪に育っちまったみたいだ。ナギもアリカもようやく出来た子供のせいか、かなり甘やかして育ててたらしい。魔法詠唱が出来ないアリスはともかくネギの方はほとんど怒られた事がないらしい」
「......英雄の息子だからですか」
「ああ、あの事件の前はまだ怒る人が居たようだがその人も今は石化している。両親の才能を受け継いでるから周りからチヤホヤされて、妹がどんな状況であるのかも知らずに天狗になってやがる」
正直に言おう。オレはネギを見捨てる。家族を大事にしない奴が何かを成せるはずが無い。それをオレは何人も見てきた。
「平和になったというのにまだ英雄が居るんですか」
「政治家達にはいるんだよ。自分の欲を肥やす為に」
「......自分たちが情けなくなりますよ」
「組織に所属する以上は耐えるしか無いな」
オレは荷物を纏め、自分の席から立ち上がった。
「この事は内密にしておけ。明石教授達には伝えても良いが結界は忘れるな。オレも保険を用意しておく。こんな汚い世界に子供達は巻き込ません」
結界を解除してオレは自宅に引き上げた。
「という状況になった」
自宅に戻ったオレはすぐに家族全員と、千雨ちゃん、超、葉加瀬を収集してこれからの事を話し合う事にした。
「超、葉加瀬、今すぐ完成している兵器をアレの所に送りつけなさい」
「「えっ!?」」
「昔思い知らせたはずなのにもう忘れているみたいだから思い出させてあげるのよ」
「エヴァさん、さすがにそれは」
「千雨ちゃんはいいの?あんな茄子に利用されて」
「それは確かにむかつくけどその為の計画をこんな所でやめるのは」
「それにお母様、中学校ではクラス替えがないのでこれはこれで良いと思うの」
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