獅子の光
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事さえ、今のルーシィには出来ない。
鍵がない限り星霊は呼べないのだ。
攻撃を喰らいながら、ロキとルーは顔を歪める。
「それに・・・」
攻撃から身を守る事は出来ない。
ルーの魔法があっても、どこから攻撃してくるかが解らないのでは盾も張れない。
目を開かない限り、こっちからの攻撃も不可能。
だけど――――――――――
「アンタ達を信じてるんだから何とかしなさい!」
ルーシィは、叫んだ。
ありったけの力を込めて。
その言葉は、確かに、確実に―――
「―――――うん」
「―――――任せて」
―――――――2人にも、届いていた。
「一か八かだ、ルーシィ、ルー。合図をしたら目を開けて突っ込むよ」
「考えは一緒みたいだね。その一撃で全てを終わらせる、でしょ?」
「でも・・・目を開けたら」
ルーシィは呟く。
それに対し、2人は笑みを浮かべた。
「信じてくれるんだろ?」
「何とかしてみせるよ」
それを聞いたルーシィにも、笑みが浮かぶ。
「・・・解った」
その答えを聞き、ロキは先ほどと同様の構えを取る。
右肘を曲げ、曲げた所に左掌を当てる構えを。
「王の光は満ちた」
キィィィン、と空気が張り詰めるような音が響く。
「妙なマネをされる前にとどめをさせ!バリオンフォーメーション!」
ビックスローが叫んだ、瞬間。
「獅子光耀!」
カッ、と。
眩いまでの光が、辺りに放たれた。
「何!?くっ、目くらまし!?」
その眩しさにビックスローは思わず目を閉じる。
そしてその隙を、ロキは見逃さなかった。
「今だ!」
叫ぶ。
それを聞いたルーシィとルーは目を開けた。
「やあ!」
「大空裂鞭!えい!」
「ぬおっ!」
ルーシィが鞭を、ルーが風で構成された鞭を振るう。
その2つの鞭はビックスローの首に絡まった。
「「ロキ!」」
「うん!」
名を呼ばれ、ロキが駆けだす。
「お前が俺に・・・勝てる訳・・・」
鞭を外そうとビックスローは引っ張るが、渾身の力を込めている2人はそれを許さない。
外れる事を必死で阻止する。
「あの頃の僕とは違うんだ・・・」
煙を抜け、ロキは走る。
「ルーシィに会って星霊本来の力が蘇った」
その右手に、光が集まる。
王の光が、集まっていく。
ビックスローが、薄く目を開いた。
「いや、ルーシィに会って僕は強くなった」
拳を、握りしめる。
「お前の操り人形とは違う!愛が星霊を強くする!」
叫び、全ての光を右拳へと集め―――――――――放つ。
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