獅子の光
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そりゃあんな事言われたら怒りたくもなるだろう。
「あふっ!」
そこに、ビックスローの頬目掛けてルーシィの鞭が決まる。
「ちくしょオ!アレをやるしかねぇか!」
ビックスローはそう言うと、自分の目元を隠していた仮面をかぽっと外した。
「造形眼」
それを確認した瞬間、ハッピーが両手で自分の目を閉じる。
「目を見ちゃダメだ!ルーシィ!ロキ!ルー!」
「え?」
ハッピーの叫び声にルーシィは目を閉じ、サッと顔を背ける。
「雷神衆は皆『眼』にセカンドの魔法を持っているんだ!エバはメインで使ってるけど」
「何!?」
「確かにメインで使ってるね・・・」
ロキも目を閉じ、ルーも目を閉じて呟く。
「ビックスローの目を見たら人形化して、魂を操られちゃうんだ」
「危なー」
目を見なくて良かった、と安堵するルーシィ。
が、それこそがビックスローの狙いなのだ。
「目をつぶったな」
その瞬間、人形が一斉にルーシィ達を襲う。
「きゃあっ!」
「ぐあっ!」
「うあっ!」
戦場において、相手の攻撃をどうやって確認するか?・・・目で見る。
目で見るから相手の位置を確認でき、目で見るから攻撃のタイミングや動作の確認が出来る。
相手の攻撃が向かう方向も、全て目で見ているから解る事。
が、今の目を閉じた状態では、それすらも解らない。
耳と鼻だけが頼りだが、ナツやガジルといった滅竜魔導士ならまだしも、ルーシィ達は耳と鼻だけで相手の攻撃を見極める事など出来ないのだ。
「ルーシィ!」
「ロキ!ルー!」
「盾を張ろうにも・・・どこから攻撃が来るか解らないよ!」
「3人とも、目を開けちゃダメだ!」
人形の猛攻は続く。
「あうっ!」
「くそ・・・こんな魔法が・・・」
「えいっ!あれっ?うわっ!」
ロキは闇雲に腕を振るうが、人形は軽く避ける。
ルーも必死に風を操るが、空振りに終わって勢いよく背中を蹴られた。
「ヒャーハッハッハッ!この【人形憑】と造形眼のコンボに勝てる奴なんかいねぇぇぇんだヨ!」
笑い声を上げるビックスロー。
「ルーシィ!君の星霊でほら・・・あの大きなのっぽの時計の星霊いたでしょ!名前なんだったか忘れたけど、あの星霊なら攻撃から身を守れる!」
「ホロロギウムだ!僕を一旦閉門して、ホロロギウムで守りを固めるんだ!」
どうしてもホロロギウムの名前を思い出せないルーに続けるようにロキが叫ぶ。
が、今のルーシィではホロロギウムは勿論、他の星霊も呼べない。
「勝手に出てきて何言ってんのよ!鍵取られたんだって!」
そう。
ロキを一旦閉門する
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