暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
獅子の光
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「ルーシィ、ルー。下がってて」
「何言ってんの!」

右腕を広げてルーシィに下がるよう言うロキ。
が、ルーシィは鞭を手に取り、勢い良く地面に叩きつける。

「星霊は盾じゃないの!一緒に戦うのがあたしのスタイル」

鞭を構え、言い放つ。
その言葉にロキが微笑みながら振り返り、ルーシィも笑ってみせる。

「大丈夫だよ、ロキ。何かあったら皆まとめて守るからね!」

ルーが笑い、3人は軽く頷き合う。
それを見ていたハッピーは―――――――

「できてる」
「できてないっ!」

頬を染め、口元に手を当てて呟いた。

『!』

その瞬間、人形が一斉に魔力弾を放ってくる。
それを3人は後ろに跳んで避けた。

「人形は僕とルーがなんとかする!」
「道が出来たらルーシィは鞭でビックスローを叩いちゃって!」
「OK!いくよハッピー!」
「あい!」

ロキとルーの言葉にルーシィは鞭を構えハッピーと共に向かっていく。

王の光(レグルス)よ、我に力を」

右腕を曲げ、曲げた部分に左掌を当てる。
ロキが光に包まれ、カッと目が見開かれた。

「!」

そしてその光を両腕に纏い、その腕を振るって人形を破壊する。

「わあっ!」
「すげぇ!光を纏った獅子だ!」

初めて見るロキの『獅子宮のレオ』としての魔法にルーシィとハッピーは歓声を上げる。
が、人形が壊されようがビックスローは痛くもかゆくもない。

「無〜駄だってぇ!魂に攻撃は効かない!いくら壊されても新しい人形(からだ)に憑けるからなァ!いきな、ニューベイビー!」

その言葉に反応し、新たに操られる事になった人形たちがルーシィへと向かっていく。
ルーシィへと突撃していく人形達。

大空風流(アリエスカレント)!」

が、人形は1体もルーシィに当たらない。

「だったらこうやって吹き飛ばして引き離すだけだもんね!」
「何体こようがルーシィには近づかせない」

ルーが人形を吹き飛ばし、その吹き飛ばされた人形はロキによって破壊された。

「チャンス!」

たんっ、と屋上の床を蹴り、ハッピーに掴まれて飛んだルーシィは鞭を構える。

「これで観念しなさーい!」
「くっ」

バチィン、と音が響く。
ルーシィが振るった鞭はビックスローが後ろに跳んで避けた事によって外れ、地面を叩いた。

「おおっ、怖ーな女王様」
「違うって言ってんでしょ!」

ビックスローの言葉に叫ぶルーシィ。

「ビックスロー本体はそう力を持ってない!頑張れ!」
「遠距離系だったり召喚系の魔法の場合、肉弾戦をする事が滅多にないからね!」
「何だとコノヤロウ!」

ロキとルーの言葉にビックスローは怒る。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ