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子虎迷走記
第10話 距離の縮め方 中編
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ックスの変化に気付いた瞬間、ブワッと毛が逆立つような嫌な予感がしてレックスを見上げる。
突如苦しみ始めたレックスはシャルトスを抜剣した。

「そうよ……それでいいの……」

そうアルディラが呟くが、それどころではない。
早く、シャルトスの暴走を鎮めないとレックスが!!

「ギャウウーー!!」

「ダメえぇぇぇっ!!」

瞬間、ファリエルと俺の声が重なった。

すると森の方からファルゼンが来て、レックスを守るように俺達とアルディラの間に素早く入った。

「ギャウ!」

「……」

ファルゼン!と鳴くが、ファルゼンはこちらを一瞬見てアルディラの方に向いた。

ファルゼンの一歩間違えたらどうするつもりだったと言う問いにアルディラは全て承知の上でやったと答えた。
それに対してファルゼンはアルディラに剣を構える。

そして、二人は戦い始めた。
しかし、手加減はない。本気で殺し合いをし始めたのだ。

俺はレックス程では無いものの、それはやりすぎだと思い、レックスと二人を止めに入るが……

「GySAAAA!!」

喚起の門が動き出し、得体の知れない者達を召喚し始めた。
さすがに二人もこれはまずいと召喚された蟲達と戦い始めた。

「行くよ!ユエ!」

レックスが俺に声をかけた瞬間、レックスに迫っていた蟲を前足で仕留める。

「ギャウ!」

「……乗れって?分かった!」

以前、暴走した時から使えるようになった巨大化、と言うよりは一時的な成長。
大体人がぎりぎりで二人乗れるくらいの大きさだ。子供なら3〜4人いける……こんどスバル達を乗せよう!
後まあ、名前はどうでも良いから成長化って言ってる。

んじゃ、まあここでいつものいきますか!

VS召喚蟲ジルコーダ

勝利条件:敵の全滅 敗北条件:レックスorユエの戦闘不能

戦闘開始!
行くぜ!

「ガアアアアアアア!!」

俺は咆哮してから敵陣に突撃して前足で召喚蟲ジルコーダを潰し、ジルコーダの間を通り抜ける間にレックスがジルコーダを斬って行く。

喚起の門は一定数召喚して動きを止めたが、それでも数が多い。

アルディラによると群れで生活するタイプの蟲らしい。
弱者から狙われるので、負傷して動きが鈍くなったらまずいようだ。

だったら素早く動いて倒しまくるまでよ!

「ガウ!」

「はあっ!」

戦場を縦横無尽に駆け回る。

隙があったら自身も攻撃するが、なるべく移動に専念して攻撃はレックスに任せる。

「きゃっ!?」

主に遠距離で戦うアルディラが蟲達に攻撃されやすいらしく、声が聞こえたので一瞬そっちを見て敵の位置を確認。

「ギャウウ!」

岩落とし!

「G
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