第10巻 ノリで釣る
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
変態が去った後、大ホオズキを開けながら森の探索中だぜ!
んで、商人のおっさんに会ったんだが……
名乗れって言われたもんだから名乗ったんだよ。それなのに……
「おい……シロにタマ、俺の名を知っているか?」
「おい、タマって俺か?俺の事か?猫じゃねぇよ俺!狼だよ!狼!」
「天下に轟く牙商人キバメさまとは俺の事よ!」
「聞いてねぇ!このおっさん!」
この世界にはちとマイペースな奴多すぎやしないか?
結局キバメのおっさんは呼び方変えねぇし。俺は猫じゃない。
「えーと、おっさんは妖怪牙ってのと商品を交換してくれるんだよな?」
「おうよ。さあ、持ってる妖怪牙見せな」
おっさんと物々交換して、探索続行。
息子を探している熊の毛皮を被った狩人のおっさんと出会ったり綺麗な泉を見つけたり。
とまあ、こんな感じで探索していると変な少年を見つけた。
コカリって言う頭にうさぎ乗っけた奴だ。
「なぁ、なんで頭にうさぎ乗っけてんだ?」
「結構温かくて良いんだ。うさ耳が」
「え、ああ、うん。そうなんだ」
なにやらこの森は変人が多い気がする。
もっと、もっと俺にスルースキルをっ!
「んで、なんでそのサオは糸と針がついてないんだ?」
そう聞くとどんより度が高まるコカリ。
事情を話し始めたのでまとめてみた!
犬の梅太郎と秘密の場所、ワタ巻遺跡に遊びに行った。
↓
鍵がかかって入れなかった遺跡の鍵を偶然見つけて中に入ってみた。
↓
中に入ると遺跡の奥から気味の悪い唸り声が聞こえてきて驚いたコカリと梅太郎は全力で逃げた。
↓
遺跡に鍵をかけなおして家まで帰ったが気付いたら梅太郎がいなかった。きっと遺跡に取り残されていると思われる。
↓
しかし助けに行こうにも帰ってくる途中で水の中に鍵を落としてしまった。
↓
現在、それを釣り上げようとしているが、針と糸を魚に取られてしまった。←今ここ。
話し終えると大泣きし始めたコカリ。
イッスン、アマ公と目を合わせ、いざ、突撃!
「ふぐあぁ!?」
アマ公と共に頭突きをくらわすとコカリは気絶した。
やべ、やりすぎた。
「だが、反省も後悔もしない!それが俺!」
「少しはしろよォ!」
休憩を挟んでコカリが起きるのを待ってレッツ釣りタイム!
「説明がねェよ!?どうやって糸も針もないのにどうやって魚を釣るんでィ!ノリか?」
「おうよ、ってノリで魚が釣れるのか?」
「ノリが良けりゃ、魚でも女でも釣れるモンだぜィ!」
「イッスンさん……その発言はちょっと……」
イッ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ