第二十二話
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虹太郎はバットを振っていた
そして、その打球は
虹太郎
「…ファールか」
真後ろの壁にぶつかり、転がる白球
シンカー 107km/h
あおい
「そんな…ボクのシンカーを初見で…」
決め球を打たれショックを隠せないあおい
虹太郎
「簡単だよ。さっきのカーブは三振を取るためではなく打たせて取るための変化だった。なら『三振を取るための変化球』が別にあるなら、アンダースローならシンカーかシュートかなと仮定しただけだよ」
矢部
「でも、あのシンカーに当てられるのはスゴいでやんす。」
心から感心してる矢部をよそに、啓一は思案顔だった
啓一
「(確かにあの変化量なら下手をすれば内野ゴロで終わってた。虹太郎、お前まさか…)」
虹太郎
「さて、これで終わりかな?まだ隠し球があると対処が難しくなるけど」
追い討ちをかけるように挑発を返す
事実、あおいの変化球はカーブとシンカーの2つ
後は持ち前のコントロールでどうにかするしかない
あおい
「ま、まだだよ。追いつめてる事には変わりないんだから」
啓一
「(追いつめてる、ねぇ…果たして追いつめられてるのはどっちなんだか)」
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