暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第246話】
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
るのが嫌なだけかもしれない。


「……てかここで俺が選ぶのも後で非難受けるし、じゃんけんで決めといてくれるか。 俺は母さんから食費もらってくるから」

「「「え?」」」


 女子一同きょとんとした表情のまま俺を見てきた。

 一斉に見られたので内心ドキッとしつつ、一度腰掛けたソファーから立ち上がると、その足でリビングを出るや、リビングから直ぐにじゃんけんをする声が聞こえてきた。

 ……うーん、気持ちは解らなくもないのだが……。

 早く答えを出さないといけないよな、やっぱり……。

 母さん達がいる寝室のドアをノックし、開けて開口一番――。


「母さん、食材の買い出しに行くから食費くれないか? 何か皆が作ってくれるらしいんだが……」

「あら? ……うふふ、ヒルトはモテモテねぇ♪ ……お母さん、皆娘として欲しいわねぇ」


 そう言いながら財布からお金を取り出す母さん。


「……法の改正されて、ヒルトが多重婚認められる様な事でもないと無理じゃないか?」

「うふふ、そうねぇ〜。 ……その場合、織斑一夏くんが優先される気がするわねぇ〜」


 親父と母さんがそう言いながら、お金を手渡してきた。


「多重婚ねぇ……。 うーん、男としては良いかもしれないが、世間は許さないだろ。 ……ありがとう、母さん」

「うふふ、八人分よろしくねぇ〜」


 言葉を背に受け、俺は寝室を後にする。

 ……これだけあれば、八人分は楽に買えるし、タイムセールしてたら色々安上がりに済むだろう。

 何の食材を買うかを色々想像しながら戻ると、既に決着がついたのかリビングは静まり返り、家の電灯が明々と照らしていた。


「……誰が勝ったんだ?」


 静まり返ったリビングに、俺の声が軽く反響する――と。


「んと、僕だよ? あはは、ごめんね皆?」


 じゃんけんを制したのはシャルで、他の面々は負けたのが悔しいのか――。


「うぅ……ここ一番でいつも負けますわ……」


「……っ。 じゃんけん弱くないのに……っ」

「むぅ。 ……シャルロットが良いとこ取り……」

「……はぁっ、負けたのがショック……」


 深い海の底に沈んだような雰囲気の皆を、美冬は困った様に見ながら――。


「し、仕方ないじゃん。 ほら、お兄ちゃんとシャルが買い物に行ってる間に色々準備しよっ? そうすれば手際よく作れるし♪」


 美冬の言葉に、少しは反応するもののやはり買い物に行きたかったのか落ち込み気味な子達。

 ……てか鈴音まで落ち込むってどんだけだよ。


「……じゃあ俺とシャルはスーパーへ買い物に行ってくる。 材料は一通り買ってくる
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ