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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0503話
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に同胞を失わせる絶望を与えるつもりだったのだろう?」

 既にコックピットブロックのみとなったヴァルシオン改・タイプCFをグロウセイヴァーで掴み、接触回線で通信を送る。

「……お前は、何者だ。何故ODEシステムである私の思考を把握する事が出来る?」
「さて、何故だろうな。1つ言えるのは、所詮ODEシステムは出来損ないだって事だけだ」
「否。ODEシステムで人類の意思を統一してこそ地球は救われる。特定の個人ではない、地球人の総力を持って地球を、この世界を守る為にはODEシステムこそが……」
「なら何故ラミア以外の、アラドやゼオラ、ラトゥーニ、クスハ、オウカ達を吸収しなかった?」
「……コアナンバー521は均一化を図った後も抵抗を続けた。そのエラーが広がる恐れがあった為にその同胞をODEシステムに組み込むのを見送った」
「その時点で既に全人類を1つの意志に纏めるというのが矛盾していると、何故気が付かない?」
「……」
「そもそもODEシステムは柔軟性に難があるシステムだ。特定の範囲内の能力を持つ人物なら確かにシステムに組み込むのは有益だろう。だが、それ以外。例えばお前が危険視したラミア。そしてこの場にいるパイロット達のような、一種の規格外に対してはシステムが許容出来ないんだよ。その時点でお前が言ったODEシステムの大前提である全地球人類の意志を統一するという目標は崩れ去っている」
「私が……ODEシステムが間違っていたと言うのか?」
「さて、どうだろうな。正しいかもしれないし、間違っているかもしれない。だが結局の所は人の意志を1つに纏めると言うのが無理のある事なんだろうよ。……さて、馬鹿げたバルトール事件もこれで終劇だ。デュミナスや修羅、ソーディアンがまだいるんでな。お前で時間を使う訳にはいかないんだよ」

 ハルバート・ランチャーを武器ラックから取り出し、その銃口を向けてトリガーを引く。複数の光線がヴァルシオン改・タイプCFへと弾着……する寸前にその機体から強力な光が周囲を照らし出し、念動力が激しく警鐘を鳴らす。
 現れたか……デュミナス。
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