スーパーロボット大戦OG外伝
0503話
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体には被害が殆ど出ていない。その重量故に回避するのが少し遅れたジンガスクード・ドゥロに多少ダメージはあったが、その殆どはG・テリトリーの効果により防ぎきっていた。
「何と言う威力だ」
カリオンからスレイの唖然とした様な呟き。その視線が向いているのは、ここからかなりの距離があるというのにクロスマッシャーにより貫通されたヘルゲートの壁か。
「はああぁぁあぁっ!」
雄叫びと共に無明がシシオウブレードを構えたままヴァルシオン改・タイプCFへと突撃していく。
「ムラタ!?」
そんな無明を見て、スレイが漏らした声が聞こえて来る。
だが、選択としてはそれでいい。何しろあの機体は……
「あの機体は宙間戦闘用として改修された機体だ。近接戦闘用の武装を一切持っていない、射撃戦闘用の機体としてな。だからムラタのあの判断は正しい!」
そうカリオンに通信を送りつつ、俺もまた無明に続けとばかりにグロウセイヴァーのバーニアを全開にして距離を縮める。
特にこの機体は確かデュミナスに操られたラミアが乗って現れる機体と違ってクロスマッシャーの射程に穴があった筈だ。その射程の穴を埋める為のメガ・グラビトンウェーブを使われる前に仕留める!
「アダマンハルパー、起動!」
急激に距離が縮まっていくヴァルシオン改・タイプCFを見ながら大鎌状態にしたアダマンハルパーを振り上げ……
ムラタのシシオウブレードを後方へと大きく下がりながら回避するヴァルシオン改・タイプCF。こちらにも注意は払っているのだろうが、まだ距離があると判断しているのだろう。機体を完全にシシオウブレードで斬り付けてくる無明の方へと向けている。だがその隙が命取りだ!
「加速!」
精神コマンドの加速を使用。同時にクロノスの追加ブースターを全開にし、グロウセイヴァーに出せる最速の速度を出して最短距離で間合いを縮め……
「ムラタ、合わせろ! スレイ、後詰めを!」
幾らカリオンとは言っても、今のグロウセイヴァーには追いつけない。なのでスレイには後詰めを頼み、ヴァルシオン改・タイプCFへとアダマンハルパーを振り下ろす!
「はぁぁっ!」
俺の指示が聞こえたのだろう。ムラタの裂帛の声が通信を通して聞こえ、シシオウブレードを用いて巨大な足下へと斬り付ける。そして俺もまたそれにあわせるようにしてヴァルシオン改・タイプCFの背後、増設された宙間用スラスターへとアダマンハルパーを振り下ろす。
ざくり。そんな手応えがグロウセイヴァーを通じて俺にも感じられた。そして視界の隅へと一瞬だけ映ったのは、宙間スラスターの右の部分が斬り飛ばされた所だった。同時に、シシオウブレードで斬られた足にもそれなり以上に深い傷がある。そして……
「はぁぁぁ
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