第一章
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第一章
恋のレッツダンス
今日もあの娘が目当て。だからパーティーに出た。
髪のセットを決めて服もお洒落にして。そのうえで出て来た。
「よお」
「今日も決めてるな」
「当たり前だろ?」
少し冷やかしてきた仲間達に笑って答えてやった。
「何でわざわざここまで来たと思ってるんだよ」
「彼女が目当ててか?」
「あの娘が」
「そうさ」
仲間達にはっきりと言ってみせた。
「あの娘がいないとな。来ないさ」
「やれやれ、御前も物好きだよ」
「全く」
俺の今の言葉には肩をすかして言ってきてくれた。
「あんなガードの固い女の何処がいいんだよ」
「なあ」
「固ければ固いだけいいだろ?」
俺はまた仲間達に言ってやった。
「純情ってわけでよ」
「あれは純情じゃないよな」
「なあ」
しかし皆それは否定した。しかもその中には言った俺も含まれていた。俺もわかっていてあえて今の言葉を言ったってわけだ。
「かなり遊んでるしな」
「先週はジョニーと」
「そして三日前はビルと一緒にいたよな」
「で、そのビルだけれどな」
ジョニーもビルも同じハイスクールの仲間だ。俺達は同じハイスクールの仲間ってわけだ。勿論俺が今狙っている彼女もだ。
「今日終わったってさ」
「おいおい、早いな」
「もうかよ」
皆ビルが今日彼女と別れたと聞いて呆れた声を出した。
「三日かよ」
「相変わらず移り気な女だよな」
「で、御前がか」
皆はここで俺にまた顔を向けてきてそのうえで言ってきた。
「今度は」
「一日もつか?」
「おいおい、随分言ってくれるな」
しかし俺はそんな言葉には惑わされなかった。
「俺が相手になっらな。ずっとだぜ」
「ずっとかよ」
「そうさ。教会から墓場までな」
わざと強気になって言ってやった。
「一緒だぜ。まあ見てなって」
「それはないよな」
「ああ、絶対にな」
「それはない」
しかし皆はそれは全力で否定してきた。
「あの娘ならな。絶対にないな」
「あれだけ浮気性なのにな」
「浮気なんてのは女がするもんじゃねえんだよ」
俺は口元にわざと皮肉な笑みを浮かべてやった。
「男がするもんだよ。違うか?」
「じゃあ浮気されるよりするってか」
「しかも振られるより振るってか」
「そうさ」
また強気になって言ってやった。
「その通りさ。俺が彼女を選んだんだよ」
「選んだねえ」
「何か随分と強気だな」
仲間達はそんな俺の言葉も冷ややかに返す。全く信じていないのは明らかだった。そんなわけねえだろ、ともう口元で言っていた。
「そうなればその為にパーティーを開いてやるさ」
「シャンパン用意してな」
「ああ、じゃあそれで頼むぜ
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