暁 〜小説投稿サイト〜
モンスターハンター 〜厄災の狩人達〜
陽龍と陰龍
宵と明けの明星
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めて私だけにでも何か一言が欲しい。
もう今回みたいな一件で君を失いかけるのはごめんだ。」

カルヴォの頬に一滴。水滴の軌跡が走った。

「それは、俺へのプロポーズと見ていいのか?」

「―――!」

「お前の気持ちに俺が気づいてないとでも思ったか?そりゃ、ワーノルドを団部屋に招待したときは客人の目の前だから抑えてたが。」

「それじゃロギア…!」

「ああ。言うまでもねえさ。というか言わせないでくれみんなの目の前で。恥ずかしいったらありゃしねぇぜ。」

「やったー!!」

「おふゥ!ちょっ、カルヴォ 苦しっ…」

「当ててるんだよ!」

「ハッハッハ!盛ってるねェ。」

遠くからガイル達が歩いてきた。

「父ちゃん、俺…父ちゃんに近づいたかな!?」

「んん?そうさなァ。俺がお前らに『ロギアを仲間だと心の底から言えるか?』と聞いたとき
アルフレッドと共に真っ先に走って行ったのがダイラスだったな。」

「おう!」

「その段階で、お前は父ちゃんを越えてるよ。俺なら助けにいかなったろうさ。」

「えっ…な、何で!?」

「狩りの世界は文字通り、狩るか狩られるかだ。
ホントなら余程腕に自信がない限り人を助けるなんてのは愚行なのさ。」

「で、でも!」

「ああ、そうだ。だからダイラスは父ちゃんを越えたって俺は言ったのさ。
誰かを守れるくらいに力をつけたからこそああやって走ったんだろう?」

「…。」

「なら上等じゃあねえか!お前は俺の自慢の息子だ、ダイラス。」

「…オウ!」

ダイラスは満面の笑みを見せた。

「事後調査などのもろもろの処理はハンターズギルド本部がやってくれるみたいですね。
さあ、帰りましょう。エイン村へ。」

アルフレッド達は帰路についた。









「…砂漠からの陰気が止みおった。」

「あら、ということは…。」

「ああ…どうやらやりおったようじゃの。あやつらは。」

グラビモスシェルターの中でジャノバとアルマが決着を感じ取った。

「歴史は一人ひとりが責任を持って紡ぐ物語か…。
アルフレッドめ、良い台詞を言うようになったものじゃ…。」

ジャノバは一人感傷に浸った後

「ギルド支部の皆よ、どうやら危機は去ったようじゃ。
村の皆も、今からエイン村へ帰るぞい!」

シェルター内は歓声で満ち溢れた。







北エルデ地方に存在する地図に明記された村、エイン村。
はるか昔より水晶と交易で栄えたこの村にはとある古記が残されている。

   〜十七年に一度その者は姿を現す〜
 〜一方が羽ばたけば桜花は嬉々として咲き乱れ〜
  〜もう一方が嘶けば世は混
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