暁 〜小説投稿サイト〜
THE HOBI〜第一章 選ばれし者たちと祈りの力〜
第四話  『死は光る塊』
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
?ハァ、ハァ」

メシアは林の近くに着くと薄暗い中に倒れている人影を見つける。

メシア 「母…さん?」

恐る恐る顔を覗くメシア

メシア「母さん!!!ま、まだ息がある」

メシアは祈りを捧げ始めた。


翌朝


アサは村へと着いて居なく誰も行方を知らないままである。
メシアは母を家まで運び目を覚ますのをひたすら待っている。




―メシアの家―



メシアは何か呟きながらマナサの手を握りうなされている。


メシア 「うッ…うッ」

マナサ「メ…シア?メシア…?」

メシアは飛び起きた

メシア「母さん!大丈夫!?ごめんなさい!僕ッ」

マナサ「良いのよ…もう立派な男の子ね…お父さんは?」

メシア「ごめんなさい…黙って。…言ったら許して貰えないと思って…」


マナサ「悪い子ね…。」

マナサは微笑んで言った。


マナサ「メシア……。これが見える?」

マナサが手を広げると手のひらから小さな白い光の球の様な物が出てきた。

メシア「うん、前にも見た事ある…」
マナサ「これはね…デオ様からの賜物よ…私は魂と呼ぶわ。他の人にわ見えない…」



マナサ「私の…最後の…贈り物よ。その魂はシーよ」

メシア「シー!?これが…」

マナサ「お母さんはね…本当はね…もっともっと…生きたかった…アサとあなたとね、綺麗な川の畔を…歩きたかった…」

マナサの目からはメシアが見たこともないくらいの涙が流れる。


マナサ「ハァ、ハァ、メシア…私の宝…笑って…ちょうだい?」


メシアはボロボロの顔で精一杯の笑顔をマナサに見せる。

メシア「母さん…逝かないでッ。うッ、グスンッ…やだ、やだよ母さん…」


マナサ「ありがとう…




    あなたは…





    強い子…






    私の…」








そう言うと、マナサは静かに目を閉じた。







その顔は生きているかのように微笑んでいた。










メシア「うわぁァァァァ!!!!!!」








家にメシアの叫びが響いた。




第四話 完


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ