まどほむ百合百合日記☆3
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て、実感できた時だった。
今だって、普段より激しいというだけで、幸せと実感していることに変わりはない。でも、軽いキスじゃ受けられなかった充足感が、不意に私を突いた。
それが引き金となってしまったのだろう。
ほむら「ありがとう、まどか…」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「私ね、ぶっちゃけて言うと、母や父にあまり抱かれたことってないの。昔から、私の幼い頃から2人は忙しくて、いつも留守にしてて、本当に家族なんだって思ったことがほとんど無かったの。そんな状況だったけれど、小学5年生の時だったかしら。今では遠い記憶でしか無いけれど、3人で旅行に行ったことがあってね。その時にこのヘアバンドを買ってもらった。唯一の、家族の証とも言えるものなの。」
まどか「…………」
ほむら「だから、その、あまり人と触れ合って幸せだなって感じたことって本当に少なくて、それで…」
まどか「ほむらちゃん……昔から1人だったっていうこと?」
ほむら「1人とまでは言わないけれど、それでも家族と触れ合うことも無ければ、昔の嫌な性格のせいで、友達と笑い合うこともほとんど無かったのよ」
まどか「そっか…家族ではそんなことないんだけどね。私も、昔はイジメられていたんだ。ほむらちゃんからは散々に言われてきたけれど、それでも、私ってドジで鈍臭いなって思うことが何度もあって…だから、少しだけ分かるの。ほむらちゃんの気持ちが。私だって、ほむらちゃんとここまで仲良くなれるなんて思ってなかったの。最初はちょっと怖いなって思ったぐらいだもん」
ほむら「まどか…あなたは優し過ぎる…」
まどか「そんなことないよ。ほむらちゃんを見てから、私の中にある小さかった心が疼いたの。何か、どこか遠い声だけれど、それでも明確に、『あの子はあなたのためを思ってくれるとても優しい人。あなたを助けたい気持ちでいっぱいだけれど、何度も同じことを繰り返して、心が傷ついてるの。彼女のことをもっと知ってあげて』って、聞こえたの。それからほむらちゃんに睨まれちゃったから、まさか、本当なんだって分かっちゃったっていうか…」
ほむら「そんなことがあったの?もしかして、私が会ってきた『まどか』が教えてくれたのかもしれないわね」
まどか「えへへ、そうだね。今でもほむらちゃんを支えられているか不安だけど、ほむらちゃんが私を必要としてくれてるんだって、実感できた時ね、気付いたの。私ってホントに恋してるんだなって。女の子に恋心なんておかしいかもしれない。世の中からは厳しい目線で刺されるのだって、分かってる。だけどね?それ以上にほむらちゃんのことの方が大事だったの。何にも変えられない、ほむらちゃんが私には必要なの」
ほむら「まどか…」
まどか「えへへ、なんか、ちょっと恥ずかしいな
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