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まどほむ百合百合日記☆
まどほむ百合百合日記☆3
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まどか「えへへ、今日のご褒美、忘れてないよね?」

ほむら「ご褒美…もちろん忘れてないけど、この状況でくれるものなの…?」

まどか「そうだよ?優しくて、私のために行動してきてくれたほむらちゃんにはご褒美だよ!」

そう言ってまどかは私に唇を押し付けてきた。それもいつものような軽いものじゃなく、まどかが私の口に舌を入れてくる。
こんな濃厚なキスは初体験だった。もちろん、それが普通なのかもしれない。でも、嫌な気持ちはしない。むしろ、まどかをもっと求めてしまいそうだ。

まどか「………ぷはぁ」

ほむら「………ふぅ…」

なんだか頭の中がボヤっとしている。今の私はどうなってるのだろうか?顔が赤いのだろうか?それすら自分では推し量ることができない。まどかのキスの威力は絶大だ。

まどか「えへへ、ほむらちゃん、可愛い」

ほむら「え?そんなこと…ないわよ。まどかの方が可愛いもの」

まどか「えへへ、褒めてくれたご褒美に…」

何かと理由をつけてキスしたがっているようにしか見えないけど、それでも、まどかはこんなにも私の事を愛してくれている。この充足感を今までに味わったことは無かった。

ほむら「………うぐ…」

まどか「!?ほ、ほむらちゃん…ごめんね、嫌だった?」

私はいつしか泣いていたようだ。目から雫が流れ落ちる。嗚咽さえ出てしまう始末だが、それでも私の手や口や顔は、笑顔を保っていたと思う。

ほむら「ううん……うぐ…こんな幸せな気持ちになれるなんて……まるで夢みたいで……嬉しすぎて……うぐ……もし、これが夢だったら、こんなのもう耐えられるわけないって………」

もうワルプルギスを倒してから2週間は経過しようとしている。夢にしては長いかもしれない。それでも、人の脳内で記憶整理と同時に見るそれは、その人自身の妄想だって本当にあることのように描いてしまう。それが、覚醒したらなんでもありませんでした。また病院のベッドからです。なんて言われたら、もう、私は耐えられないだろう。

まどか「ほむらちゃん、ここはほむらちゃんが築いた未来なんだよ?いくら途中に辛いことがあっても、この幸せを掴み取ったのはほむらちゃん自身じゃない。夢だなんて、そんな悲しいこと言わないでって、この前も約束したじゃない」

そう、2人で学校が始まる前に過ごしていた日々はまるで夢のようだって言ったことがある。その時に決めた約束だ。何も、私だって夢だと思いたいわけじゃない。それでも、いつまで続くかもわからない絶望のループをようやく断ち切ったのだ。永遠とも思われたループが日常となっていた。それなら、今のこの光景は、夢としか思えない。まどかとのキスなんて、どちらかの家にいるときにいつもしている。軽いものだけど、でも、本当にこれが幸せなんだなっ
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