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鉄槌と清風
42部分:41:預言者の著書
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ム」

 「えぇ、ありがとうございました、騎士良彦」

 紅茶を飲みきって立ち上がり、部屋を出る。



 そのまま、マンションへと戻る良彦、部屋へ入り、クッションで今日あった事を考えていると。
 風呂場の方から足音、予言を気にするあまり気付いてなかったのか、恐らくヴィータがきているらしい。

 視線をそっちに向けると、良彦のTシャツかヴィータのものにしては一寸大きいTシャツをきて、髪はまだ濡れていて、解かれている状態のヴィータが冷蔵庫に向かっている。

 「つか、来てたのかヴィータ」

 「おめえより早くいたぞ、気付いてなかったのか?」

 「一寸考え事してた、というか何でそんな格好してんだ?」

 「楽だからってのと、衣替え前で冬服しかなかったかんな、別に借りていいだろ?」

 「そりゃ、いいけどね…ふぅ」

 冷蔵庫からアイスを取り出すヴィータ、クッションに座り。

 「なに溜息とかにあわねー事してんだ?」

 「知識があっても、考えるんは難しいな、と思ってな」

 「ふーん、なら考えるのが得意な奴にまかせりゃいいじゃねーか、知識は判る所だけおしえてさ」

 「…そういや、そうだな、俺は執務官でも捜査官でも指揮官でもないんだし、そうするか、サンキュヴィータ」

 ぽむぽむと頭叩き

 「叩くなっつの、毎回毎回、ほれ、良彦の分」

 皿に盛られたアイスを渡してくる。

 「おう、あんがとな…って、これは手作りの方か?」

 「残ってたし買ってくんの勿体ねーだろ、それとも嫌か?」

 「んにゃ、俺はこっちのが好きだな」

 「そ、そうか、じゃぁ又つくっといてやんよ」

 「おう、頼む…とりあえず、アイス食ったら少し休憩だな、頭使いすぎた」

 「おめえは、変に考えすぎる時があるかんな、他にも人いんだから頼れよ、あたしでもいいぞ」

 「ヴィータには世話になりっぱなしだからなぁ…でも、その言葉はありがたい、あんがと」

 お互いに、拳をこつんとあわせ、笑い会う…何があっても守るものを今度こそ守ると、良彦は改めて決意していた。
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予言関連と、普段の様子少し…予言は基本本編通りです。

次回は、クロノとエイミィの結婚の話しあたりを、少し書こうと思います。

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