第二章
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平気でごわす」
ガチョウとは思えない言葉でした。
「おいどんは川やお池の底を歩けるから同じですたい」
「よく息が続くよな」
「それもわからないよ」
「そうそう」
何匹もいる兄弟達ですが皆このガチョウよりはずっと小さいです。それにちゃんと泳げますし川やお池の底を歩いたりはしません。あくまでこのガチョウだけです。
「まあさ。それでもやっていけてるんだから」
「俺達は別にいいけれどね」
「兄弟達の言葉が何よりも有り難いでごわすな」
「まあ兄弟だからね」
だから彼等とお父さんお母さんだけはこのガチョウを馬鹿にしたり笑いものにしたりしないのでした。けれどそれでも。やっぱりおかしいことこの上ないこの大きなガチョウでした。
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