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八条学園怪異譚
第五十一話 オペラ座の怪人その十六
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普通に多く飲むだけだ」
「普通になのね」
「そうなのね」
「そうだ、では観ていこう」
 怪人は話を移してきた。
「劇をな」
「ええ、じゃあね」
「そっちもね」
「観劇はこの世で最高の楽しみの一つだ」
 ワイングラスで焼酎、黒糖のそれを飲みつつの言葉だ。
「人ならば楽しまねばな」
「それでよね」
「皆で」
「観ていこう」
 こう話してそのうえでだった。
 愛実と聖花は怪人達と共に観劇を楽しんだ、その観劇の楽しさもあらためて知り酒もさらに飲んでいくのだった。


第五十一話   完


                    2013・9・22
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