第一章
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よな」
「勿論でごわす」
自分がガチョウだと確信しているので断ることはありませんでした。こうしてガチョウの一家はお父さんとお母さんを先頭として生まれてはじめての森のお散歩に出発しました。
大きなガチョウは最後尾です。その歩く姿を見て森の皆はびっくりです。誰もがガチョウの一家を見て大騒ぎです。
「また随分と大きなガチョウの子供だな」
「ありゃガチョウか!?」
熊も狐も小鳥もリスもムササビも狸も兎も皆驚いています。こんなガチョウは見たこともなかったからです。
「ガチョウさんのお家のところにいるのを見るとそうらしいけれど」
「何なんだあれは」
「しかも見ろよ」
狐が大きなガチョウを見るように皆に言います。
「あの歩き方」
「うわっ・・・・・・」
芋虫が驚きの声をあげます。
「でかい尻振ってな」
「あれがガチョウの歩き方かね」
「さあ」70
芋虫や狐だけでなく皆首を捻ります。とても真っ当なガチョウには見えません。その変な歩き方も。けれど当の大きなガチョウはそんな周りの言葉や視線を全く気にせず平気な顔で歩いています。一家は森のお池に来ました。ガチョウの得意な泳ぎの見せどころです。
まずはお父さんとお母さん、続いて子供達がお池に入って見事な泳ぎを見せます。子供達は生まれたばかりですがそれでも流石はガチョウと言うべき見事な泳ぎを見せます。ところが。
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