第七十話 富と地と名とその七
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「有り難いことですが、私達にとっても」
「お姉様を止めたいので」
セレネー、彼女のことも言ったのだった。
「ですから」
「貴女達にとってはそれが絶対ですか」
「はい」
その通りだと、智子はすれ違う高代に答えた。
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