第七十話 富と地と名とその六
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心がどうかです」
「僕達もですね」
「その通りです」
「若しも心が人でなければ」
上城はこう思った。
「そうなればですね」
「はい、人でなくなります」
「人は心で人になるんですね」
「そうです、私はあの時は人ではなかったのかも知れません」
いじめをしていたその頃の彼はというのだ。
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