TURN119 アフリカ侵攻その十二
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「それでは」
「これからはお友達として」
「これまでも貴女と私はそうだったと思いますが」
それでもだというのだ。
「宜しく御願いします」
「私も」
パルプナもネルソンに顔を向けて応える。
「ネルソンさんもモンゴメリーさんも嫌いじゃないから」
「だからですか」
「よかったら」
ネルソンさえ、というのだ。
「これからも」
「はい、お友達として」
「宜しく」
御願いするというのだ。
「そうしてくれたら」
「人に。人種が違うからといって」
ネルソンもわかったことだった。
「優劣はありませんね」
「そうよ」
カテーリンはこうネルソンに返した。
「誰も同じよ」
「そうした意味で共有主義もですか」
正しい、ネルソンはこのこともわかった。
「そうなのですね」
「とにかくね、もう植民地はね」
ビルメもネルソンに再び言う。
「終わらせないとね」
「そうですね、本当に」
「じゃあ南アフリカ戦の傷が癒えたらね」
「ケニア、そしてカメルーンですね」
二つの星域を同時に攻めるのだった、次は。
「それからは」
「アンドロメダは少し厳しい?」
カテーリンは首を傾げさせながらこう言った。
「やっぱり」
「アンドロメダは地中海の出入り口ですから」
だからだとだ、ネルソンはカテーリンに答えた。
「エイリス軍は常に防衛体制を整えてきています」
「そうよね、じゃあ」
「ケニアとカメルーンは問題ありません」
この二つの星域についてはだ、ネルソンはこう述べた。
「どちらも攻めるにやすく守るに難く」
「楽に攻められるのね」
「祖国殿もアンドロメダに退かれています」
そうしてそこで指揮にあたっているというのだ。
「ケニア、カメルーンはまずは放棄されている様です」
「そうですか」
「はい、ですから」
それでだというのだ。
「アンドロメダでの戦いを念頭に置いて兵を進めていきましょう」
「そういうことだね。じゃあね」
ビルメも応える、こう話してだった。
南アフリカから攻める枢軸軍はまずは南アフリカを攻略した、そのうえでこれからの戦略を進めていくのだった。
TURN119 完
2013・6・19
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