第14話
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とが出来なかった。
・・・「ボンッ!」と音を立て、フワフワと漂う薄い煙を纏いながら生徒たちはイルカに化けていく。
「よーし、OK!
次!うずまきナルト!」
名前を呼ばれるも、如何にもやる気の無さそうな顔をしてイルカの前に出て来た。
ナルトの後ろに並んでいる生徒は
「お前のせいだぞ!!」
等と口々にナルトに向かって文句を言っているが、ナルトは
「知るかよ・・・」
と素っ気ない返事をして一蹴した。
"普通にやるだけじゃ面白くねーな・・・。
・・・・・・よぉーし!"
「変化!!!」
何かを思い付いたナルトは"変化の術"を発動する。
ボフンッ!と煙を立てて現れたのは、確かにイルカではあったのだが、
「あらぁ〜?
アナタ、いいカラダしてるじゃな〜い?」
煙の中から出てきたイルカは何故かバッチリ化粧をしており、大蛇○ボイスだった。
『ゲロボッシャアアァ!』
大多数の生徒が吐瀉物を床に撒き散らした。
恐らく、イルカのメイクが年少のいたずらレベルで、かつオカマ口調だったことが精神にクリーンヒットしたのだろう。
肝心のイルカ(本物)はというと、顔面蒼白で今にも塵となって消えそうな状態になっていた。
「シメたっ!今のうちに逃げよう!!」
ナルトは某中忍試験官のごとく窓を割って教室を抜け出し、一目散に山に向かって逃げ出した。
イルカは窓の割れる音で意識を戻した。
「あ・・・あの大バカ者ーーー!!!」
ワナワナと怒り震え、すぐさまナルトをひっ捕らえようと疾風の如く走り始めた。
先生と教え子の鬼ごっこを見かけた人達は「イルカ先生から若干赤いオーラが出ているような・・・」と口々に話していたそうな・・・。
数時間後・・・
「きれ〜〜〜にするまで家には帰さんからな!!」
ナルトが強引に阿修羅閃空で壁抜けして逃げようとしたのだが、失敗して壁に埋まって身動きが取れなくなったところをイルカに御用された彼は今、絶賛顔岩をクリーニング中であった。
「別にいいよ・・・
どうせ家に帰ったって誰もいねェーし・・・」
ナルトはどこか物寂しげに呟いた。
今年で精神年齢27歳になる人間だけあって普通の子供と比べれば孤独による精神的ダメージはやや軽いのではあるのだけれども、それでも精神的に堪えない訳ではない。
彼の呟きとその表情を見てイルカも少し哀しそうな目を向ける。
"親の顔を一度も見たことがなく、里人から理不尽なまでに迫害を受けているんだもんな・・・。"
「ナルト・・・」
「・・・なにィ?」
ナルトは寂しげな目をしたまま顔を上げる。
「・・・ま・・・なんだ・・・・・・
それ、全部キレイにしたら、今晩ラーメン
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