第三次ティアマト会戦に関する査問会
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ら6000隻ほど持って来させ、残りはイゼルローンの要塞に駐留していた分艦隊や警備艦隊を借りた烏合の衆だった。
更に、シュターデン提督の6000隻は無人艦だったのを、帝国内戦で失脚したリッテンハイム侯側の将兵に恩赦の約束をする事でかき集めた始末。
いくら寵妃の弟とはいえ、失敗したら命の無い乾坤一撃の会戦だった事は会戦後に分かった事だったりする。
「彼にとってこの会戦で宮廷内に無視できない足場を作る事に成功しました。
それは、ブラウンシュヴァイク公とリヒテンラーデ候にとって無視できるものでは無くなってゆくでしょう。
我々が持ち上げれば持ち上げるほど、二人はミューゼル提督を危険視し排除するはず。
戦場外にて帝国自身に彼を排除してもらいましょう」
ヤンのえげつない事この上ない提案に、誰もが口を開かない。
しばらくして、キャゼルヌ少将が帝国軍の物資移動と艦艇稼働率のデータをモニターに映して援護射撃をする。
「今回の会戦が帝国にとって限界の侵攻能力である事は、このデータ群が物語っています。
一年、最低でも半年は出て来れないでしょう。
戦場で倒せないならば、戦場外にて倒すヤン大佐の提案に私も賛同します」
「……うちの政策秘書がご執心だとは思っていたが、ヤン大佐。
君はやはりこっちに来るべきだよ。
出るならば、言いたまえ。
同盟議会に席を用意しておくから」
それが了承の返事であると分かってヤンはげんなりし、キャゼルヌ少将と緑髪の姉妹は笑いを隠そうとはしなかった。
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