六幕 張子のトリコロジー
8幕
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。あなたたちは特に気をつけなさい」
ミラが先頭を切って登り始めた。アルヴィン、レイア、ユリウスも続く。
ルドガーは、歩き出す前にエルに背中を差し出した。
「おぶってくから」
「エル、ヘーキだし」
「今まで結構な距離、俺たちのペースに合わせて歩いてくれたから。これはごほうび」
「……ごほうびってゆーんなら、もらってあげなくもないけど」
エルは恐る恐るといった体でルドガーの首に両手を回した。ルドガーがエルを背に抱えて、危うげなく立ち上がる。姉の顔は楽しげだ。ルドガーも笑っている。
(二人ともたのしそう、なのに。何でフェイ、胸、イタイんだろ)
エルとルドガーが先に行っていたアルヴィンたちに合流する。フェイは一番後ろからその様子を見守りつつ歩いた。
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