第一部・トラブルを解決する幼女
薬師さんと懐かしいおうちとお父様のお説教
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にかけましたもんね。」
「ああ、あれは怖かったなー。でも、小さいころの夢見てたからそれはそれで幸せだった。」
「どんな夢でした?」
「父さんと母さんと、アルカパ近くの花畑にピクニックに行った夢。」
「花畑は死にかけてるときの夢を語るときのワードで1,2番目には多いんですよ。」
「大変だったんだな。助けに来てくれてありがとうなー。」
洞窟を出て、私達は懐かしいサンタローズの風景を眺めながらそんなことを話していました。
すごく幸せな気分です。ただ、ひとつだけ。
ひとつだけ、気分が重くなることがあるんです。
それは、なにかというと。
「…父さんに。…怒られるだろうなあー…。」
「でしょうねえ…。やだなあ、拳骨が。」
「俺もやだなあ。多分昼飯抜きだぜ。」
「そうですかあ…。」
そう、それは。
お父様の、お説教。
私、怒られるときは、絶対拳骨がついてくるんですよね。
やだなあ…。
「なんでそんな危ないことをしたんだ!」
お説教は、予想通りのセリフで始まりました。
「ごめんなさい。」
「お前にもしものことがあったら、わたしはお前の母さんに顔向けできん!」
「はい。」
「もう、こんなことはしてはいけないぞ!」
「分かりました。」
「さあ、お仕置きだ。リーア、来なさい。」
…来た。
えー、もしものことがあったらお母様に顔向けできないんじゃなかったんですか…。
そう言いたい所ですが、拳骨が2,3発追加されそうなのでやめておきます。
「よーし、行くぞ。」
怖い。いちいち予告しないでほしいです。
さあ、ギュッと目を瞑って…。
パアン!!
「くっ…。」
「おお、痛くないのか、成長したな、リーア。」
痛いですよ!
心底痛いですよ!!
死にそうなほど痛いですよ!!!
…ふう。とにかく、これで。
最低最悪の、お父様のお説教は、終わりました。
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