第10話 弱虫番長登場!? 喧嘩はダメ、絶対!
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のか? 番】
考え事をしていると丁度良いタイミングでバンチョウが現れてくれた。正にナイスタイミングだった。最近はバンチョウも空気を読んで来てくれる為に非常に重宝している。
「良いタイミングだ。好き勝手暴れてるあの野郎にこの星に来た事を嫌と言う程後悔させてやろうぜ!」
【おう! 徹底的に叩きのめして二度とこの星に来たいなんて思わないようにしてやらぁ!】
とてもヒーローとは思えない会話を交えた後、番はバンチョウと合体し約数メートルの巨大ロボットへと変貌した。大きさはそれでも敵構成員の方が数段大きい。まぁ、それも毎度の事なのだが。
【出たな、バンチョウ星人! 貴様などこのブソウ星人が粉々にしてやる】
【上等じゃねぇか! 素手で喧嘩出来ないチキン野郎に本当の喧嘩の極意ってのを教えてやらぁ!】
互いに啖呵を切りあった後に、戦いは開始された。先手必勝の如く、バンチョウが拳を握り締めて殴りかかってくる。
だが、バンチョウの拳が届く距離に到達するよりも前いブソウ星人の武器の数々が火を噴いた。腕のマシンガンやグレネード。肩のビーム砲や胸のガトリング砲が唸りを挙げる。
その衝撃は凄まじく、バンチョウを易々数メートル後方へ跳ね飛ばしてしまった。
跳ね飛ばされたバンチョウは地面に背中から落下し更に地面を擦れる形で停止した。
【づっ、野郎……飛び道具なんざ使いやがって!】
【馬鹿め、俺様の武器はこの全身に搭載された無敵の武器の数々だ。お前の喧嘩方法なんぞ時代遅れなんだよ!】
【てめぇ、よくも俺の喧嘩を侮辱しやがったなぁ! 絶対に許さねぇ―――】
番の胸の内に激しい怒りの炎が燃え上がってきた。敵が強いだけじゃない。自分が貫き通してきた喧嘩スタイルを侮辱されたのが心底腹立たしかったのだ。そして、その怒りの炎が番とバンチョウの中で絶大なエネルギーを構築していった。
《熱血ボルテージ、50パーセント突破! 根性合体、発動可能!》
機械的音声がそう告げた。恐らく以前モニター越しに説明された例のエネルギーの事であろう。番の激しい怒りの感情がそのまま熱血ボルテージとなり蓄積されたのだ。
【見せてやる! てめぇの卑怯な戦いを真っ向から打ち破る俺の喧嘩スタイルを! 来い、番トラっっ!】
天を突き破る勢いで番は叫ぶ。すると遥か後方から喧嘩最強と書かれたデコトラ、通称番トラが姿を現す。
【行くぜ、根性合体!】
番トラとバンチョウがそれぞれ飛翔し、空中で一つになった。一昔前のバンチョウを彷彿とさせる風貌をし、背中には喧嘩最強の文字が力強く描かれている。
【現れたか、ダイバンチョウめ!】
【おうよ、喧嘩一筋十数年! 女にゃ弱いが喧嘩は……】
名乗り向上を終える前にブソウ星人から一斉に砲撃が浴びせられた。余りの勢いの為にダイバンチョウの
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