第10話 弱虫番長登場!? 喧嘩はダメ、絶対!
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者でもある君達が熱血すれば上昇する筈なんだよ】
何とも分かり易い説明であった。つまりは戦闘を続けて体中の血を滾らせて燃え上がらせれば自然と熱血ボルテージが上昇してくれると言うそうだ。
正に名は体を現すとはこの事だと思われる。
【なるほどのぉ。正にヒーローには常に欠点が付き纏う。っちゅう話じゃのぉ】
「意味分かんねぇよ」
レッドのその発言に今一共感をもてなかった番。彼自身ヒーローになったつもりはこれっぽっちもない。只単に敵が自分の敷地内に土足で入って来たから叩き帰した。それだけの事だ。
しかし、世間にとってはダイバンチョウ達は列記としたヒーローなのであろう。
だからこそ、日本政府もまたこの施設とスカイ番長を提供してくれたのだろう。
【とにかく、今度戦闘を行う際にはその点に注意しておいて欲しいんだ】
要点はそれで終了したのか、モニターに映っていた男性は消え去り、元の老人の映像に戻った。
「んで、要件はそれだけか?」
【君達が以前ニューヨークへ赴いた際に番町に襲撃してきたゴクアク組の異星人達のことについては知っているかね?】
男性の問いに番達は頷いて見せた。既にご承知の事だったからだ。そして、番が四六時中不機嫌なのはそのせいだったりする。
「それで、そいつらがどうしたってんだよ?」
【その異星人達が、突然現れた全く別のロボットにより破壊されてしまった……っと、言うのも既に知っていると思うが、そのロボットは君達の仲間かな?】
言い終わると同時に映像が切り替わり、今度は例の襲撃してきた異星人達を撃退していくロボットの映像が映し出されていた。
形状からしてパトカーから変形したロボットだと推測出来る。だが、現状の番長組内にパトカーからロボットへ変形するタイプは居ない。それは即ち、このロボットもまた敵になる可能性がないとは言い切れない存在である事も言えていた。
更に言えば、番が不機嫌なのはこのロボットのせいでもあったりする。
「なるほどねぇ、こんな感じの奴だった訳ねぇ。あたぃが来た時にゃぁ影も形もなかったから分かんなかったけど、見るからに正義の味方って感じじゃないのさ」
【確かに、形状はそうかも知れんが、だからと言って味方だとは限らない。今後はこのロボットには充分注意して欲しい。我々もこのロボットについて出来る限りの情報を集めるよう努めてみるつもりだ】
それだけを言い終えると、通信は途切れてしまった。どうやらそれだけを伝えたかったのだろう。
嬉しい事があった後にまた面倒な事が持ち上がってしまった。
これからより一層厳しい戦いが待っている事は明白な事だろう。
***
謎のロボットの件から既に数日。番達はまた番町に帰って来ていた。バンチョーベース内に居ても生活に
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