暁 〜小説投稿サイト〜
勇者番長ダイバンチョウ
第10話 弱虫番長登場!? 喧嘩はダメ、絶対!
[11/11]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
周囲は白煙で見えなくなっていった。
 完全に煙で見えなくなった辺りでブソウ星人は攻撃を止め両腕を下げた。
【馬鹿め、何時までも律儀に貴様の名乗り向上を聞く馬鹿が居るか! 完全に隙だらけなんだよてめぇはよ】
 蔑むように笑うブソウ星人。だが、その笑みは突如として消える事となった。煙の中から猛烈な勢いでダイバンチョウが突進してきたのだ。
 顔色から見る限りかなり怒っているのが伺える。
【ば、馬鹿な! あれだけの攻撃を受けて傷一つついてないだとぉ!?】
【この野郎! 人の名乗り向上中に攻撃するたぁ良い度胸してるじゃねぇか! その捻じ曲がった根性をこの俺が叩き直してやらぁ!】
 怒号と共にダイバンチョウの右ストレートがブソウ星人の鳩尾を捕えた。ブソウ星人の体がくの字に曲がる。野太いダイバンチョウの拳がそうさせたのだ。
 凄まじいまでの破壊力だった。完全防備を誇るブソウ星人ですらまともにそれを受ければ只では済まない。
【続けてこいつも食らいやがれ!】
 動けないブソウ星人の頭を両手で掴み動かないように固定する。その後、ダイバンチョウの猛烈なヘッドバットが決まり、千鳥足でブソウ星人は数歩下がった。
 どうやら完全武装を施したが為に接近戦は苦手な様だ。それがダイバンチョウにとっては絶好の相手と言えた。接近戦はダイバンチョウの十八番である。其処に入り込めば敵は最早達磨同然だ。
 何も恐れる事はない。
【け、口先だけみたいだな。トドメを刺してやるぜ!】
 未だにフラフラしているブソウ星人に向い、腕をボキボキ鳴らしながらダイバンチョウが近づく。散々町を破壊した落とし前を着けた後に破壊する算段だったのだ。
 だが、そんなダイバンチョウの前に突如一台のパトカーが姿を現した。
【何だ? こんな時に何だってパトカーが来るんだよ?】
 さっぱり現状が理解出来ない番とダイバンチョウ。すると、目の前でパトカーが突如人型ロボットへと変形を果たした。その姿は以前番達がニューヨークに行っていた際に番町を守ってくれた謎のロボットであった。
【て、てめぇは!】
【人呼んで、イインチョウ! 貴様達、此処での戦いを即刻中止しろ!】
【何だと?】
【お前達は宇宙法第1条、並びに第35条に違反している。大人しく指示に従え! 抵抗する場合は実力行使に移る】
 目の前に立つイインチョウがダイバンチョウとブソウ星人の間に立ちそう進言してきた。
 果たして、このイインチョウは敵となるのか? はたまた味方となってくれるのか?
 事の詳細は次回で明らかになるかも?




     つづく
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ