第10話 弱虫番長登場!? 喧嘩はダメ、絶対!
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「最初のおっさんがあんたを呼んで来いって言って来てねぇ、そんな訳だからさっさと行くよ」
「へいへい……とぉ」
承諾はしてみたものの、面倒だったのか言葉に覇気がない。
ボリボリと頭を掻き毟りながら茜の後に続いて通路を歩いて行く。
番の自室からそう遠くない場所に集合場所でもある司令室はあった。其処に辿り着くと、既にバンチョウ達も集められており、モニターには最初に訪れた際に映った年寄りの男性が映っていた。
【揃ったようだね? それでは本題に入るとしようか】
「一体何の用だよおっさん」
あからさまに不機嫌そうな視線でモニターの男性を見る。男性もまた、番の不機嫌さに気付きはしたが、話を進める事にした。一々反応していたらキリがないからだ。
【今回君達を呼んだのは他でもない。君達の合体システムについてある程度だが判明したのでそれの説明をしたくて呼んだのだよ】
自信満々に男性がそう答える。まぁ、実際番達も自分達の事とは言え殆ど分からないも同然だったのでそれは有り難い事だったりする。
突然、モニターの画面が切り替わり、今度は若い科学者風の男性が映っていた。
【今回の件で分かった事なのですが、番君と茜さんの両者はそれぞれ、ダイバンチョウと紅バンチョウへ変形合体出来る事は既にご承知の事だと思います】
「ま、自分達の事だしね」
「それだけってこたぁねぇよな?」
幾ら何でもそれだけで呼び出されたのでは流石に番達も溜まった物じゃない。
【それで、君達の合体の際にだけど、君達の機体が一種のエネルギー向上現象が発生している事が判明したんだ。そこで、これらのエネルギーを『熱血ボルテージ』と呼称させて頂きます】
「何でまたそんな名称なのさ?」
【多分番君だったらそう言う名前にすると思ったからね】
変な所で気を使う人だったようだ。まぁ、番が仮に銘々したとして、その際にもっと酷い名前になるのも嫌だし、この際はその名前で妥協した方が良さそうだ。
【それで、この熱血ボルテージが計算の結果、約50パーセントを上回った時にのみ、君達の機体が合体変形を行っている事が判明したんだよ。つまり、君達がダイバンチョウ、並びに紅バンチョウに合体変形する為には、君達の中にある熱血ボルテージを上昇させる必要があるって事なんだ】
何とも面倒極まりないシステムが備わっているようだ。確かに、以前番が茜と初めて対峙した際にもそのせいでダイバンチョウのパワーが大きくダウンしてしまっていた経緯がある。
恐らくはそのせいなのであろう。つまり、今後は合体する際にはその熱血ボルテージの量にも気を配らなければならないと言う事になる。至極面倒極まりない事この上ない話であった。
「じゃぁよぉ。その熱血ボルテージを溜めるにはどうすりゃ良いんだ?」
【名前の通りだけど、要するに搭乗
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