第3話「ガン牌ジジ抜き(上)」
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やっぱり、私は、鷹野に殺されたのだ。あれは、夢とかではなく、現実のなんだ。じゃあ、何で私や羽入は存在するんだ?
「・・・例えばだけど、ここが死後の世界なわけ?」
「・・・まず、ここが死後の世界ではない事は確かなのですよ」
「どうして、ハッキリと言い切れる訳?」
「・・・ボク達リューンの民が生を失った場合、地獄界や天国界に行く事はなく、冥府界と呼ばれる場所に行く事が決まっています」
あまりにも、意味が分からなかった為、チンプンカンプンであった。羽入自身も察したのか、答えてくれた。
「ボクは、本当はオヤシロさまと呼ばれる者ではなく、リューンの民と呼ばれる存在で、梨花達の言う異世界人みたいな存在です」
「大体、察しがついていたわね。で、それで・・・」
「リューンの民は、普通の人間とは違い、老化しない代わりに徐々に肉体や精神の構造が単純化・・・言わば、退行と言ったほうが正しいかもしれません」
「・・・だから、アンタと初めて出会った時、そう言う姿だったわけ・・・じゃあ、羽入が死んだ場合は、肉体が消滅するの?」
「・・・そうなのです。冥府界に連れて行かれ、輪廻転生もなく、ボクの一生を終えます」
大体、察しが付いて行く。じゃあ、問題は、私と羽入は、どうして生きているのかが、怪しい所である。
「じゃあ、何で、私達は生きているわけ? 本当は、アンタの力が少しだけ、残っていたとか?」
「・・・それに関しては、本気でボク自身も分からないのです」
「分からないって、どういう事?」
「・・・試しに、ボクの角を触っていただきませんか?」
羽入に言われた通り、角を触ってみる。すると、取り外す事ができ、よく見ると、本物ソックリのキーホルダーである。
「・・・変な事を聞くけど、アンタの角って、取り外しが出来るの?」
「あぅあぅ、違うのです。ボクの力が完全に消滅し、記憶だけが残った状態で、人間になってしまったのです」
「・・・ちょっと待って、ますます分からないわよ。じゃあ、何で私達が、欠片渡りをする事が出来たのよ」
「そ、それは・・・その、えっと「こら、梨花ちゃん。転校生をイジメたら、ダメでしょう」
そう言うと、走ってきたのは、黒髪ワンサイドポニーテールのレナの制服に似たのを着ている女の子である。また、新キャラね。
「いくら、梨花ちゃんと同じくらい可愛いし、ロリ・天然・角の萌えの三拍子が揃ったキャラだからって、イジメたらダメでしょう」
「・・・みぃ、別にイジメっていないのですよ。ただ、少しお話をしていただけなのですよ」
何か、凄い圭一に似た性格の女の子ね。私自身もドン引きものね。本気で、どう言う欠片かしらね
「あぅあぅ・・・そ
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