5『第一層攻略会議』
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みんなに伝えなくちゃいけない。それがここにいる、俺達トッププレイヤーの義務なんだ!そうだろう、みんな!!」
再びディアベルに喝さいが浴びせられる。ディアベルの言っていることは非の打ちようがない、立派なことだ。彼にはきっと『リーダーの素質』とでもいうべきものがあるのだろう。このゲームにも《ギルド》のシステムがあるらしいので、いつかは巨大ギルドを率いるギルドマスターにでもなるのだろうか……。
「OK。それじゃぁ早速、攻略会議を始めたいと思う。まずは六人一組のパーティーを組んでみてくれ!」
――――なん、だと。
その時ヘルメスが感じたのは、その一言に尽きる。もともとヘルメス/琴音水門は他人と関わるのが比較的苦手なタイプだ。初日に《ホルンカの村》で黒髪の少年に話しかけられたのは、ほとんどその場の勢いだった部分もある。そして、こういった特徴を持った人間は、大体こういう場面であぶれる。
SAOのパーティーは最大六人。大規模パーティーは、最大で48人、つまりそのパーティーが8個。そしてボス部屋に入れる限界人数である軍隊規模パーティーは、それが二つ、つまり96人。今この場にいるのは45人なので、7パーティーと3人あまり……とヘルメスが考えている間に、いつの間にかあっさりとパーティーは完成してしまっていた。結局、あぶれたのは3人だけ……と思った時、あぶれ組の中に、一人の見覚えのある少年の姿を見た。
「キリト」
「あ……ヘルメスか?」
キリトとは、《ホルンカの村》のクエストで共闘してから、何度か第一層のフィールドや町で顔を合わせた。SAO一の情報屋である《鼠》のアルゴとヘルメスを引きあわせてくれたのも彼だ。それに彼は、ヘルメスが《錬金術》を持っていることを知る唯一の人間だ。
「ああ、久しぶり。……もしかして、キリトもあぶれた?」
「らしいな……」
苦笑するキリト。それじゃぁ、という事でパーティーを組む。自らのHPバーの下に、簡易HPバーと、【Kirito】の表示。そして残った最後の一人にキリトが声を掛けに行く。どうやら以前何度か話をしたことがあるらしく、それなりにスムーズにパーティーを組めたようだ。HPバーの下に表示された名前は、【Asuna】……。
「よーし、そろそろ組み終ったかな。じゃぁ……」
「ちょぉ待ってんか、ナイトはん!!」
その時、広場に低いだみ声が流れた。
群衆をかき分けてディアベルの近くに歩み出たのは、茶色い髪をサボテンの様につんつん尖らせた、一人の男だった。武器は片手剣。グレードはそこまで高くは見えないが、しっかりと鍛え上げられているようだ。本人も小柄ではあるががっしりとした体つきをしている。
「ワイはキ
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