暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
愛は壁を砕いて
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ベイビー!」

人形が1つ、射抜かれた。
続けて1つ、また1つと射抜かれ、遂には5体全部が破壊される。

「氷漬けの後は粉々かよ!」
「やった!」

それを見て喜ぶルーシィ。

「NOーーーーー!ベイビーーーーー!」

攻撃手段であった人形を全て壊され、ビックスローは頭を抱える。
だが―――――――――――

「なんつって」

頭を抱える必要なんて、ない。

「!」
「サジタリウス!」

次の瞬間、サジタリウスに攻撃が当たる。
人形は全て破壊したのに、だ。

「もしもし・・・?しばらく休憩が必要であります・・・から」
「そんなっ!」

その攻撃によって大ダメージを受けたサジタリウスは、そのまま星霊界へと戻っていってしまった。

「いくら人形壊しても、『魂』を操る俺には全く関係ねーし」
『だねー』
「魂!?」
「ビックスローは魂を人形に憑かせる魔法を使うんだ」

ハッピーが説明した瞬間、クマの人形がルーシィに向かっていく。
そして、その手から星霊の鍵の束を掠め取った。

「あ!」
「この下、ホビーショップ。人形の宝庫よ」

つまり、何度破壊されようが代わりになる人形は山の様にいる、という事だ。

「あたしの鍵!」

鍵を取っていった人形を目で追うが、その人形はどこかへと飛んでいく。
そしてすぐさま、別の人形3体がルーシィへと襲い掛かる。

「いっ!」

星霊さえ呼べれば対処できるが、所持(ホルダー)系の魔導士の弱点が今は突かれている。
アイテムを盗まれたり無くしたりすると魔法が一切使えなくなってしまう、それが能力(アビリティ)系との違いであり、弱点だ。

「んぎゃ!」
「きゃあ!」

1体の人形にハッピーは蹴り飛ばされる。
ルーシィは別の人形によってコケさせられ、尻餅をついた。

「もう後には退けねぇんだ。悪ィな、コスプレ嬢ちゃん」

ビックスローの口角が上がる。

「ラクサスの為にその魂を捧げろ!」

仮面の奥の目が、光った。

「バリオンフォーメーション!」

その声に反応し、5体の人形が五角形にフォーメーションを組む。

『てぇい!』

そして、その中央から凄まじいまでの砲撃を放った。

「なに・・・これ・・・」
「やめろーーーーーー!」

迫り来る砲撃。
今のルーシィにこれ程の砲撃を防ぐ術はない。
ハッピーが叫び、ルーシィが目を見開き――――――――――












大空(アリエス)ゥゥゥゥ・・・鉄壁(シールド)ォォォォォォォォッ!」


















突如、星霊使いと人形使いの戦場に、2人の乱入者が
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