暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
愛は壁を砕いて
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、放っておけば神鳴殿から雷が落ち、大変な事になる。

「どうしよう」
『ねー』
『どうしよっか』
『ねー』

何かいい手はないか、とルーシィは考える。

「!」

明らかに自分でもハッピーでもない声がして顔を上げると、いつの間にかルーシィの隣に小さい樽形の人形が5体浮いていた。

「ルーシィ、危ない!」
「きゃわっ!」

それを見たハッピーは慌ててルーシィを掴み、飛ぶ。
それと同時に、人形から凄まじい量の魔法弾が放たれた。

「なっ、何コレぇ!」
「ビックスローだ!」

叫び、建物の屋上に着地する。
その向かいの建物の屋上には、グレイとスバルを倒した雷神衆の1人、ビックスローがいた。
「またフェアリーテイルだー」と人々が騒ぐ声がする。

「よォ・・・アンタが噂の新人かい?」
「噂って何よ!すっごいイヤな予感するんですけど」

ルーシィに関する噂とは――――――――――

「コスプレ好き女王様だろ?」
「どんだけ尾ヒレついてんのよ!」
「当たってる」

あまりいいとは言えない噂だった。

「それナニ?チアガール?」
『チアだー』
『チアだ』
「これは・・・!」

が、チアガールの格好で叫んでも説得力はない。
因みにルーシィの今までのコスプレはエバルーの際のメイド、週ソラ取材の際のバニーガールくらいしか思い当たらない(バニーガールってコスプレですか?よく解りません)。

「ヘイ、ベイビー!やっちまいな!」

ビックスローが叫び、ルーシィとハッピーを指さす。

「わっ!」
「ぎゃっ!」

その瞬間、5体のトームマンが再び魔法弾を放つ。
それをギリギリで避けるルーシィとハッピー。

「悪いねぇ。入ったばっかなのに優しくしてやれなくてさぁ。でも今はこーゆーゲームの最中だから」
「アンタ達、あんな事までしてマスターが許すとでも思ってんの!?」
「マスターの許しなんかいらないよ。このゲームが終わる頃にはラクサスがマスターだし」
「もうっ!」

人形の攻撃を避けながら、宙を睨む。

「あの飛んでるのが邪魔ね」

そう言うと同時に、ルーシィは鍵を構える。

「開け、人馬宮の扉!サジタリウス!」
「お呼びでありますか、もしもし」

呼び出したのは長距離攻撃を得意とする弓の名手、サジタリウス。
今日も相変わらず馬の着ぐるみを着ている。

「おお!星霊魔法!?つーか星霊にもコスプレかよ!」
「違うからっ!」

何か勘違いをしているビックスローにルーシィはツッコみを入れる。

「狙いは飛び回ってる奴、OK?」
「了解であるからして、もしもし!」

ルーシィからの指示を受け、サジタリウスは矢を放つ。

『うぎゅ』
「おお、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ