愛は壁を砕いて
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、放っておけば神鳴殿から雷が落ち、大変な事になる。
「どうしよう」
『ねー』
『どうしよっか』
『ねー』
何かいい手はないか、とルーシィは考える。
「!」
明らかに自分でもハッピーでもない声がして顔を上げると、いつの間にかルーシィの隣に小さい樽形の人形が5体浮いていた。
「ルーシィ、危ない!」
「きゃわっ!」
それを見たハッピーは慌ててルーシィを掴み、飛ぶ。
それと同時に、人形から凄まじい量の魔法弾が放たれた。
「なっ、何コレぇ!」
「ビックスローだ!」
叫び、建物の屋上に着地する。
その向かいの建物の屋上には、グレイとスバルを倒した雷神衆の1人、ビックスローがいた。
「またフェアリーテイルだー」と人々が騒ぐ声がする。
「よォ・・・アンタが噂の新人かい?」
「噂って何よ!すっごいイヤな予感するんですけど」
ルーシィに関する噂とは――――――――――
「コスプレ好き女王様だろ?」
「どんだけ尾ヒレついてんのよ!」
「当たってる」
あまりいいとは言えない噂だった。
「それナニ?チアガール?」
『チアだー』
『チアだ』
「これは・・・!」
が、チアガールの格好で叫んでも説得力はない。
因みにルーシィの今までのコスプレはエバルーの際のメイド、週ソラ取材の際のバニーガールくらいしか思い当たらない(バニーガールってコスプレですか?よく解りません)。
「ヘイ、ベイビー!やっちまいな!」
ビックスローが叫び、ルーシィとハッピーを指さす。
「わっ!」
「ぎゃっ!」
その瞬間、5体のトームマンが再び魔法弾を放つ。
それをギリギリで避けるルーシィとハッピー。
「悪いねぇ。入ったばっかなのに優しくしてやれなくてさぁ。でも今はこーゆーゲームの最中だから」
「アンタ達、あんな事までしてマスターが許すとでも思ってんの!?」
「マスターの許しなんかいらないよ。このゲームが終わる頃にはラクサスがマスターだし」
「もうっ!」
人形の攻撃を避けながら、宙を睨む。
「あの飛んでるのが邪魔ね」
そう言うと同時に、ルーシィは鍵を構える。
「開け、人馬宮の扉!サジタリウス!」
「お呼びでありますか、もしもし」
呼び出したのは長距離攻撃を得意とする弓の名手、サジタリウス。
今日も相変わらず馬の着ぐるみを着ている。
「おお!星霊魔法!?つーか星霊にもコスプレかよ!」
「違うからっ!」
何か勘違いをしているビックスローにルーシィはツッコみを入れる。
「狙いは飛び回ってる奴、OK?」
「了解であるからして、もしもし!」
ルーシィからの指示を受け、サジタリウスは矢を放つ。
『うぎゅ』
「おお、
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