愛は壁を砕いて
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、ゆっくりと開いた。
「ここまでやってしまった以上、どの道戻れる道はない。俺はアンタについていくよ。たとえそこが地獄だとしても。任務を遂行しよう。本気で殺る。後悔するなよ」
そう言うと、フリードの体が文字となり、カルディア大聖堂から消えた。
ラクサスは口角を上げる。
「それでいい。『暗黒のフリード』よ。お前の本当の力、今こそ見せてやれ」
一方、エルザはとある建物の前にいた。
「エバーグリーンの話では、この建物にラクサスがいると・・・」
彼女は倒したエバーグリーンからラクサスの居場所を聞き出していた。
シュランは別行動をとっており、雷神衆を見つけ次第倒すよう言ってある。
・・・何故言う必要があるかというと、シュランは基本ガジルの命令で動く。その為か『御命令を』と恭しく頭を下げられたのだ。
「ラクサス!」
エルザが勢いよくその建物の中に入る。
その建物の中にあったのは―――――――――――
「エルザちゃん!?」
「ちょ・・・!何これ!?」
「ここは男湯だぞ」
「何かのサービス!?」
銭湯の男湯だった。
突然のエルザの登場に客は戸惑いを隠せない。
「どこだ、ラクサス!」
エルザは辺りを見回すが、当然そこにラクサスはいない。
「だ・・・騙されたのかっ!」
そこでようやくエバーグリーンが言ったラクサスの居場所が口から出まかせ、真っ赤な嘘だったと気づき、エルザはその場で膝をつき頭を垂れたのだった。
「くそっ!全然手がかりがない!」
「他にラクサスがいそうな所は思いつかない?」
ラクサスと雷神衆を倒す為にギルドを出たカナとジュビアは一緒に行動していた。
「う〜ん・・・長い付き合いだけどね・・・今のアイツは心に余裕がないっていうか・・・」
そんなカナとジュビアとは別の場所。
カナ達と同じ目的でハッピーと共にギルドを出たルーシィは、街の中を歩いていた。
「何でギルドの拡声器使えないんだろ」
「『B・O・F中はマスター以外使用禁止』って術式があったのよ。本当・・・ありえない芸の細かさね。てか上着着てくるんだった。さむっ」
ルーシィは現在もチアガール衣装である。
「とにかく神鳴殿から街の人を避難させなきゃ」
「その事だけど、オイラはやめておいた方がいいと思うな」
「何でよ」
橋の手摺の部分を歩くハッピーを見るルーシィ。
「今、この街は収穫祭でマグノリア以外の人々も集まって凄くごった返してるんだよ。パニックは危険だよ。必要のないケガ人が大勢出るし」
「でも、それじゃあ・・・」
確かにハッピーのいう事も正しい。
が
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