第三章
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ていたけれど」
そのつもりだった。けれど何かその前に全部彼女から言われてしまっている。そのことに残念というか先を越されたものを感じながらまた言った。
「映画館のチケット。用意しておくからね」
「楽しみにしていますね」
「うん。それにしても」
「それにしても?」
「まさかね」
苦笑いを隠せないで僕は言った。
「わかっていたんだ」
「わからないわけないわよ」
彼女も笑って僕に言ってきたのだった。
「あれだけ見られていたらね」
「やっぱり」
言われてみてわかった。確かにそうだ。それに気付いて僕はとりあえず彼女と約束してからマッシュポテトを食べだした。そのうえではじまりを楽しんでもいた。
あの娘とマッシュポテト 完
2008・12・9
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