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鉄槌と清風
41部分:40:陸士108部隊
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…はぁ」

 ゲンヤの問いにギンガが答え、良彦は苦笑。

 「ま、いいやな、さっさと案内してやってくれ」

 「はい、こちらへどうぞ、八坂三尉」

 「あいよ、俺も名前でいいぞ、そっちのがなれてるから」

 「はい、では、良彦さん」

 案内され、たどり着くのは訓練場、既に数人の隊員がセットアップして、準備している。
 そこへギンガの案内ではいれば、視線が集まる、小さく会話している隊員もいるが、そこ等辺は無視、多分身長のこととか噂のことだろう。

 「今回無理な願いを聞いてもらって皆さんに感謝しています、八坂良彦三等空尉です、時間も限られてますし、早速開始しましょう」

 良彦もセットアップし、何時もの騎士甲冑を纏う。
 相手のほうで決めて合ったのであろう順番に、隊員構えに出て、挨拶、最後はギンガだったのでギンガが此処のトップクラスの魔導師なのだろう。

 始まった模擬戦…射撃魔法は『凪』で打ち消され、砲撃魔法もそれほど高威力のものは無く、『流し』でけずられ、『捌き』で避けられる。
 対AMFの訓練もしておらず、魔導師レベルの平均が低い地上部隊はガジェット相手にはやはりきついと判断する、早急に対AMFの訓練だけでもした方が良いだろうと頭にメモ。
 しばらくして、ギンガが、前に出る…白のアンダーに胸元と脛はハードシェルの装甲、指貫のグローブに黒のブーツ、紫と黒のジャケットを纏っている。

 前に出たギンガが、足にローラーブレードの様なものをつけ、左手にはごつい籠手、手首の辺りにリボルバー型のカートリッジシステムが見て取れる。

 「ほう、やっぱギンガが近代ベルカ式の魔導師だったか」

 「聞いてたんですか?」

 「はやてが、居るって教えてくれたのと先の握手で、な」

 「なるほど、では改めて…ギンガ・ナカジマ、流派はシューティングアーツ、デバイスはこのリボルバーナックルです」

 「あぁ、清風の騎士八坂良彦とゼピュロス、流派は八坂流合気術だ、よろしく頼む」

 お互いに構える、良彦は何時もの左手を顔の前、右手は腰に…ギンガは少し前傾姿勢で、左拳を顔の横に構え、右拳は肩の辺り。
 一瞬の静寂の後…

 「行きます!」

 「来い!」

 二人の声が響き、ギンガが地面を疾走…勢いのまま、左拳、リボルバーナックルを振りぬく。
 それに対し、『凪』で一瞬動きを遅め、左拳で『弾き』…反転するのを利用し、身体を沈め、回転の足払い。

 それを避け軽くジャンプしたギンガに、そのまま回転し、上段回し蹴り…だが。

 「ウィングロード!」

 ギンガの声と共に青紫の道が彼女の足元に現れ、そこを疾走してかわして行く。

 「なるほど、面白い魔法だな、飛べなくても駆け抜けられる
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