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IS<インフィニット・ストラトス> ―偽りの空―
Development
第二十八話 ジャーナリズム
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いんだけど、肌のように見える形になっている。
 それでもやっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。そもそも、女性物の水着を当たり前のように着ているあたりもう僕はだめかもしれない。

 そもそも何で着ているのかというと……。

「さて、もともと下地があるからこの肌部分を加工して傷に見えるようにしましょうか。水着部分は別々になってるみたいだし、代わりに下着を着れば普段着でも大丈夫でしょ?」

 と、いうことらしい。あれ? でもこれって……。

「ねぇ、だったら別に着なくてもよかったんじゃ?」
「……実際に着た状態で調整するのも大事なのよ」
「ちょっと、僕の目を見て話してよ!?」

 どうやら面白半分らしい、はぁ。

「ところで、普段はISスーツ着てるからいいとして着てなかったときはどうしていたの? 女性物の下着そのままつけてたの?」
「いや、トランクス穿いてたけど……」
「……さすがにそれはどうかと思うのだけど」

 確かに迂闊だったかもしれないけど僕が女性物の下着そのままつけてたらそれこそ変質者じゃないか! 譲れない一線があるよ、僕でも。もう何歩か踏み切っている気がしなくもないけど気のせいさ!

「まぁ、今後何があるかわからないからスーツかサポーターは必ずつけておきなさい。今話題のお姉さまがトランク穿いているなんて知れたらそれこそ大騒ぎよ……一部喜ぶ子はいるかもしれないけれど」
「そ、そうだね。気をつけます」

 うん、ISスーツを必ず常時着用しよう。

「さて、終わったわよ」

 そう言われて見てみると、僕の太ももには火傷の痕のようなものが広がっていた。やけにリアルで不快感すら感じてしまう。

「なんでこんなにリアルなの?」
「あら、暗部ともなればこれくらいのメイクは日常茶飯事よ。当主とはいえ、一通りはできるようになってるわ」

 何故楯無さんがこんな技術を持っているのか不思議になって聞いてみたらそんな答えが返ってきた。なるほど、理に適っている。てっきり面白半分や悪戯目的で覚えたのかとおもってた、ごめんなさい。

「あ、なんか失礼なこと考えてるわね? 確かに変装したりして抜け出したり悪戯したりしてるけど」
「はぁ、してるんだ」

 やっぱり楯無さんは楯無さんだった。心の中とはいえ謝って損したかも。



「ちょ、ちょっとなになに? 記事を差し押さえただけじゃなくてこの仕打ち、どういうことなの?」

 その後楯無さんは生徒会室へと薫子さんを呼び出し、楯無さんの部屋へと今度は三人で向かった。薫子さんは特に悪びれる様子もなく少し不機嫌そうに抗議をする。

「薫子ちゃん、さすがに今回の記事は看過できないわ。これは生徒会というより個人的にね。あなたの今までの記事は誰も傷つけることはな
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