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第二十八話 ジャーナリズム
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つまり、薫子さんも本気でやってる訳でなく読んでいる人も信じる人はまずいないといった代物だ。だからといって許容できることではなく、困ったことに真実も紛れ込んでしまっていた。
「はぁ……なんでこんなことに」
「まぁ、ここに実は男でしたなんて書かれたってことは、それだけあり得ないことだって認識されてるってのがせめてもの救いね」
「喜ぶべきか悲しむべきか……」
さすがに素直に喜ぶ気分にはなれないよね。
「ともかく、薫子ちゃんにはお仕置きが必要ね……」
「うん……さすがに今回は度が過ぎてるね。ちょっと引け目があって迷ってたけど、やっぱり傷があるって方向にするよ」
「そうね、気まずいことになるだろうけどいい薬になるでしょ」
「場所は脚の付け根あたりってことにしようと思ってるんだけど」
一番悩んだのは場所だ。お腹あたりにしようと思ったけれど、何かの拍子に見られる可能性もあるし今後の選択肢も限られてしまう。そこで考えたのが太もものあたりだ。
そもそもこの辺りは、見られた場合男であることが見破られる可能性があるから常に隠している部分だ。僕が普段着ているISスーツも、当然ながら一般的なレオタードのようなものではなく、セパレート型となっていて下はスパッツのような形だ。おかげで太ももあたりは隠れていたから今回の言い訳の信憑性も増す。
「ん、それなら今まで着てるISスーツとの整合性ともとれるわね。それでいきましょうか。で、どこまでやるかだけど……私としてはとことんやってお仕置きした方がいいと思うんだけど?」
なにやら楯無さんがいい笑顔になっている……こうなったときの彼女は止められない。
「はぁ、やり過ぎない程度にお願いします」
「ふふ、了解よ。あとはまかせなさいな」
あぁ、本当にいい笑顔だ。なんだか目的がすり替わってる気がする。
こうして、違う不安が湧き上がるものの彼女に任せることになったんだけど……
「ちょ、ちょっと楯無さん!?」
僕は今、以前着ることのなかった束さんから貰った水着を着ている。当然女性物だ。
パレオを巻かなくてもパッと見ではわからないけど、さすがによく見るとちょっと不自然になってしまう。
最悪水着を着ることになった場合はパレオは外さずに行動するつもりだった。
それはさておき、いま楯無さんは僕の前で屈んでいる。そして僕の腰や太ももをペタペタ撫でまわしている。
「ほんとに細いわねぇ。さすがにサポーターのせいでちょっと不自然さはあるけど、そう思って見なければなんとかなりそうね」
「さすがに恥ずかしいんだけど……」
見た目はビキニだけど、その下は胸で使われているものと同じ素材のサポーターで覆われている。要はISスーツと同じようにスパッツ型に近
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