第二章
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わらずマッシュポテトを食べながら彼女を見ているとどういうわけか。
「えっ!?」
僕の方を見てそのパープルアイでウィンクしたように見えた。目が合わなかったので確証はなかったけれど。それでもそういうふうに見えたのだった。
「あれっ!?」
何かな、と思ったけれど彼女はすぐに店の奥に消えて。出て来てからはいつもと同じだった。さっきのは何だろうと思いながら彼女を横目でちらちらと見つつマッシュポテトを食べ終えて学校での講義と僕のアルバイトを終えて家に帰って。彼の影響ではじめたランニングの後でシャワーを浴びてすっきりとしてリビングでビールをやりながらその話をした。彼はビールじゃなくて健康にいいからって理由で白ワインをやりながら。僕に応えてきた。
「見間違いじゃないのか?」
「やっぱりそうかな」
「それだけじゃわからないよ」
こう応えながらつまみのナッツを食べた。これも健康にいいから食べているのが彼だった。僕もそのナッツを食べてビールをやっているけれど。
「一瞬だったんだろう?」
「うん」
「やっぱりわからないよ」
また僕に言ってきた。
「それだけじゃね」
「そうなんだ。やっぱり」
「それよりもだよ」
そのうえでまた僕に言うのだった。
「これからだね」
「これから?」
「そう。これからの相手のリアクションだよ」
彼が僕に言ったのはこのことだった。
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