スーパーロボット大戦OG外伝
0502話
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う。通信モニタにレフィーナが映ってそう言ってくる。
「悪いが俺達はあくまでもイスルギ重工の協力者だ。お前達に協力はしているが、指揮下に入った覚えは無い」
『……シャドウミラーがイスルギ重工に協力している件、上層部に知られたらそちらとしても困るのでは?』
レフィーナに代わって通信モニタに映し出された初老の男、ショーンがそう言ってくる。なるほど。引いて駄目なら押してみな、か。
「そっちこそ認識が甘いな。現在の地球圏でイスルギ重工がどれ程の権勢を誇っているのかは、俺よりもお前達の方が知ってるだろうに。その程度、誤魔化すのはそう難しくないだろうさ」
『……』
通信モニタ越しに、ショーンの放つ鋭い視線と睨み合う。だが、やがて小さな溜息を吐きながら視線を和らげた。
『艦長、マスターコアの件は彼等に任せてもよろしいのではないでしょうか』
『副長!?』
レフィーナの焦ったような声が通信モニタを通して聞こえて来る。
『罠があるにしろ何にしろ、どのみち誰かが実際に確かめてみなくてはならないのです。彼等が自分達からそれを行ってくれると言うのなら任せても問題は無いかと。それに、彼等……と言うよりも、アクセル・アルマーがどれ程の腕を持つ人物なのか。それをこの世界で一番知ってるのは幾度となく敵対してきた我々でしょう』
『……分かりました。元々彼等に対しての指揮権は無いのですから、好きにして下さい』
「感謝する」
レフィーナへと短く礼を言い、通信モニタに映し出されているスレイとムラタに視線を向ける。2人が小さく頷いたのを確認してからグロウセイヴァーをマスターコア目掛けてバーニアを全開にして向かう。グロウセイヴァーの横にはカリオンと無明が、まるで両脇を守るかのように並んでいた。
そして1分もしないうちにマスターコアが射程に入り……
「全機、射撃武器での攻撃開始だ! ただし、余力は残しておけよ」
反撃に備えてそう指示しておく事は忘れなかった。
その言葉と共にカリオンからはホーミングミサイルとマルチトレースミサイルが。無明からはバーストレールガンが。グロウセイヴァーからはランツェ・カノーネ2門が発射される。そして周囲にそれらが着弾した後の爆発音が響き渡り……
「何!?」
ムラタの発した驚愕の声が通信モニタ越しに聞こえて来る。だが、それも無理はない。何しろムラタは、爆煙の中から無傷で姿を現した60m近い機体の存在を知っていたのだから。
黄色に近い機体色、背部に装備されている宙間用スラスター。見る者に威圧感を与えるその機体は……
「ヴァルシオン改・タイプCF」
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