スーパーロボット大戦OG外伝
0502話
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行っても邪魔になるだけだ。それよりも……
グロウセイヴァーのモニタにODEシステムのマスターコアを表示する。
そう、バルトールにとってはまさに心臓とも言えるマスターコア。その正体は、自らもODEシステムに吸収されたユルゲンの肉体を持つヴァルシオン改・タイプCF。本来の歴史であればキョウスケがラミアを助け出した後に一瞬の隙を突き攻撃を仕掛け、ラミアが生死不明になる。それを見てキョウスケ達はラミアが死んだと判断する訳だが、実際にはデュミナスに回収されて洗脳。最終的には敵として再び姿を現す訳だ。そしてアクセルの発したコードDTDによりデュミナスの洗脳から解放される。俺がこのバルトール事件終幕の地であるヘルゲートに介入する気になった最大の理由。既に辿っている道が違う以上はこの歴史の流れでその通りに上手く事が運ぶかどうかも分からないのだ。その為には……
「いや、向こうに関しては奴等に任せてもいいだろう。それよりも俺達はマスターコアに向かうぞ」
「だがヒリュウ改やハガネから何かあった場合に対処する為に手は出さないようにと言われていたのではないか?」
「例え何か不確定要素があったとして……俺達3人がそれをどうにか出来ないと思っているのか? スレイ、お前が誇りにしているプロジェクトTDのNo.1というのはそんな存在すら対処出来ないような代物か?」
「違う! 私ならば……いや、私達ならばそんな不確定要素等は独力で排除してみせる!」
スレイの自信に満ちた声が通信に響く。
「ムラタ、お前はどうだ? イレギュラーな事態が起きたとして……お前の持つ獅子王の牙はその存在に対して歯が立たないのか?」
「否。我が獅子王の牙は全ての立ち塞がるものを噛み砕く牙なり」
静かに、だが獰猛な光を目に浮かべて言い切るムラタ。
「お前達2人がいて、俺がいる。そんな状態で例えイレギュラーな出来事が起ころうとそんな存在はことごとく血の海に沈めてやるさ。……俺達でマスターコアを叩く。異論は無いな?」
『無い』
スレイとムラタの声が重なる。その声を聞き、後方からホーミングミサイルや連装ビーム砲を使ってラミアの乗っているバルトールの動きを少しでも制限しようとしているヒリュウ改へと通信を送る。
「ヒリュウ改、聞こえているか。こちらアクセル・アルマーだ」
『はい、聞こえています。何か御用でしょうか?』
ヒリュウ改のオペレーターであるユンの顔がモニタに映し出される。その後ろでは他のオペレーター達が忙しく動いており、艦長であるレフィーナが指示を出している声がモニタ越しに響いていた。
「俺達はこのままマスターコアを目指す」
『ま、待って下さい! 勝手な真似は……』
さすがにマスターコアを目指すというのを見逃す訳にはいかなかったのだろ
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