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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第243話】
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ヒルトさんも、一日一回は世界地図を見ることをオススメします」
多分全員イギリス本島の形ぐらいは知ってる筈だが。
……反論すると、後が大変な気がするので皆困ったような笑顔のまま黙ることにしたようだ。
……多分、これに関しては突っ込まない方が幸せになれる、そんな直感が過ったのかもしれない。
「……そこそこ盛り上がりはしたが、ちょっと俺には合わないな……。 やっぱりトランプでババ抜きが一番安定するかもな」
「ん、そう? ……じゃあ次はトランプにしよっか?」
あっさりとそういう鈴音は、トランプの箱からカードを出した。
「……先にバルバロッサ片付けようぜ?」
「そ、それもそうね」
苦笑しつつ、皆は作った粘土を潰していくのだが、ふとシャルの作った馬を手に取って眺めると。
「うーん。 バルバロッサというゲームではシャルは得点取れなかったが、この造形は見事だな。 このまま棚に飾っても問題ないレベルじゃないか?」
そう俺がシャルに言うと、顔を赤くしながら――。
「そ、そんなことないよ。 四本足なだけだってば」
「……でもさ、流石にらくだやロバには見えないぞ? この技術、羨ましいな。 天は二物を与えないって割には三物四物ぐらい与えてそうだよな……」
「あ、ありがと……」
照れるシャルを他所に、馬を眺めながらも突き刺さる視線を複数感じ、見るや膨れっ面をした子が何人かいた。
……因みに、膨れっ面なのはセシリアとラウラで鈴音と美冬と未来はジト目で見てきた。
「……これじゃあ迂闊に誉める事も出来やしないな……」
そんな呟きを一人ごちり、自分の作った粘土を潰して直す……。
……てか、鈴音までジト目とは何事だよって思ってしまうよ。
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