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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第243話】
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をかいて――。


「……ちっ、遂に当てられたか。 正解だよ美冬」

「へへっ♪ ……でも手裏剣って刃が四つが主流な気が……」


 答えが出たものの、形状について美冬が指摘するが……。


「まあいいだろ? こんな手裏剣も確かあったさ、これが」


 そう言うや、そこでお試しゲームは終了したのだが――。

 鎮座した謎の物体二つが、あまりにも謎過ぎて結局答えが出ず――。


「……結局、この円錐物体は何なんだ、ラウラ?」


 とりあえず終わったという事もあり、俺が訊いてみると――。


「何? ……わからんのか。 嫁失格だぞ」

「……んじゃ、ラウラとは結婚出来ないって事だな」


 そう言葉を口にすると、慌てながらラウラは――。


「い、一度のミスで嫁失格は言い過ぎたな。 すまない、ヒルト」

「……仕方ないな、勘弁してやろう。 何てな? てかこんなミニ劇場の芝居はいいから、答えは何なんだ?」


 流石にラウラとのやり取りを続けていると、皆のヤキモチが凄まじい事になる。

 ……と、ラウラが口を開く。


「……山だ」


 静かに告げる一言に、皆耳を疑う。

 聞き違いでないなら今確かに【山】と聞こえたが……。


「……んと?」

「山だ」


 もう一度聞き返すと、やはり繰り返して同じ言葉を言った。


「……ちょい待ってくれ。 俺が知る限りの山だとこんな氷柱の如く尖った山は見たことがないぞ」

「むっ……。 だがエベレスト等はこんな感じだろう」

「いやいやいや、それだとエベレストって特定しないと誰も解らんぞ?」

「……だが、エベレスト以外にもこういう山はある。 異論は認めない」


 そう言い切るラウラは腕組を崩さず、威風堂々とした佇まいだ。


「ま、まあ。 ラウラ、正解されなかったから減点ね。 それで、セシリアのは?」


 合間に入った鈴音はそう言うと、セシリアの方へと顔を向けた。


「あら。 誰もわからないのかしら?」


 ……正直、謎の物体にしか見えないからわかってたら正解してる筈なのだが……。

 いつものセシリア通り、腰に手を当て軽く一瞥、それから右手を広げて謎の物体の正体を大々的に言い放つ。


「我が祖国、イギリスの本島【グレイト・ブリテン】ですわ!」

「「「…………」」」


 思わず絶句する俺と、沈黙する一同。

 これまでの回答一覧は『潰れたじゃがいも』『原初細胞体』『ぐちゃぐちゃのピザ』『藻』『ボロ布』『怪我をした犬』『ジャンプ中の猫』『爆発したばかりの爆弾』という内容だ。


「全く、皆さんの不勉強には驚きますわ。 
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