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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第243話】
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製作者だけが見るのだとか。

 でも殆どの人が初めてってのもあるため、今回は回答情報を全員共有するというルールに鈴音がしてくれた。


「じゃ、答えをどうぞ」

「んと……。 逆から見た氷柱」


 そう答え、ラウラを見ると静かに瞼を閉じ、口を開くと――。


「違う」


 否定の言葉と共に、氷柱ではないことがわかった。

 ……じゃあ鍾乳石か?

 謎を残したまま、ゲームは進行し、中盤を過ぎた頃――。


「そろそろ正解しないと、当てられた人も得点入らないわよ」


 そんな鈴音の言葉がリビングに響く。

 ……シャルの作った馬は、誰がどう見てもわかる代物だったので後回しにしていたのだが、直ぐにラウラが答えた為本人には得点が入らず。

 進行時点での正解による得点がバルバロッサの特長だと鈴音が言っていたが……。

 とにかく現状当てられたのはシャル、美冬、未来の三名で残った俺を含めたセシリア、ラウラの三強が残る始末。

 因みに、美冬が作ったのは覇王樹なのだが、非常口の人みたいな格好をしていたので恐らくゲームの覇王樹だろう。

 未来は埴輪だったが、なかなかわかりにくかった。

 ……それよりも、セシリアとラウラの二人が誇らしげに見せる物体の謎が深まるばかり。

 ラウラが円錐物体で、セシリアは細胞体以外には見えないものが鎮座している。

 俺なんかは分かりやすい筈なのだが、何故か星に拘る、またはヒトデの種類に言及しかけてる。


「セシリア……そ、それは食べ物……?」

「違いますわ」


 シャルはセシリアに質問するものの、全く当たらずに困ったような笑顔を浮かべていた。

 一方――。


「んー、それって……洞窟にある?」

「いや、無いな」


 未来も答えが解らず、頭を悩ませているように見える。


「……お兄ちゃん、これって人が使うもの?」

「そうだな。 人が使うものだな、これが」

「……じゃあ、昔の物?」

「あぁ、昔だな」


 美冬の真っ直ぐな眼差しに負けまいと、視線を逸らさずにいるものの、徐々に正解に近付いてきてるのに内心点数入らなくてもいいからこのまま貫き通したい変な意地が出て来はじめた。


「んじゃあ、これって……大会とか開かれて無いでしょ」

「……いや、確か開かれてたな。 ……うん」


 そう言うと、確信したように頷くや美冬は立ち上がると――。


「……成る程? ふふっ、お兄ちゃん! これって手裏剣でしょ!」

「……ふぁ、ファイナルアンサー?」

「ふふっ、お兄ちゃんがそう言うって事はもう自白してるって事よ!」


 そんな指摘に、俺は頭
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