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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第242話】
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方に視線を送るシャル。

 ……二人っきりだと、キスばかりしそうな気がするが……主に俺が。

 そんな邪な考えを抱いてると、今度はラウラが花札を取り出し。


「ほう、これが日本の絵札遊びか。 ……中々に雅だな」


 そう言って、花札の絵柄を眺めるラウラ。


「……今度、帰国するときには部隊に土産として買っていくとしよう」


 そう言って花札をリビングのテーブルに置くラウラ――と同時にまたもやプライベート・チャネル通信が――。


『ヒルト。 また前みたいに二人きりで時を過ごしたいものだな。 ……あ、あの時のキス、今でも私は覚えているぞ。 ……だ、だから……また……したい……。 い、言わせるな……バカ者……』


 ……何も俺は答えて無いのに、一方的にそう言ったラウラの頬は桜色に染まっていて、俺を見つめていた。


「うーん……。 鈴が持ってきたゲームって、二人で遊ぶゲームが多いね? やっぱり織斑くんと?」

「……ま、まあね。 アイツと二人で遊ぶの、好きだったからね」

「……そっか。 ふふっ、最近はあんまり織斑くん、鈴に構わないよね?」


 そう未来が言うと、鈴音は――。


「……もういいの。 あんた達と遊ぶ方が楽しいしね♪ ……大体、アイツは鈍感過ぎなのよ。 難聴だしさ」


 ……と、一夏の不満を呟き始めた鈴音。

 そりゃそうだな、俺と話をしてても都合の悪いことはいつも「え、何だって?」で済ませる。

 もちろん俺以外でも美冬も鈴音の事をどう思ってるのって訊いたら検討違いの【セカンド幼なじみ】って答えて、そういう意味じゃなく、女の子としてどうなのって聞き返したら「え、何だって?」だから呆れたって言ってたな。

 ……と、またもやプライベート・チャネルが開く。


『ヒルト。 ……ん、また学園に帰ったら部屋に行くね?』


 未来からの通信で、それだけを言ったらぷつりと切れた――と、更に立て続けでまた通信が送られてきた。


『……こ、今度暇なら何処か付き合ってあげてもいいわよ。 ……へ、変な所はダメだからね? ふ、二人っきりになれる所とか何かは特にッ!』


 ……最後の通信は鈴音からだった。

 息抜きに何処か連れていってほしいのだろうか?

 ……それはそうと、紙袋から出るわ出るわ多種多様なゲームの数々。

 あの紙袋、四次元で出来てるんじゃって思うぐらい中から出てくる……。


「……とりあえず、全員で出来るゲームだな。 ……これは……バルバロッサだったか?」


 紙袋から取り出したのはバルバロッサという名前のゲーム。

 確か親父がドイツから帰って来たときに買ってきたゲームかな……内容はよく
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