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切り開く為の力
猶予一週間
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「何でこんなことになったんだ………?」
俺は竹刀を持ち、目の前にいる箒と睨みあっている。
ーー帰りてぇ
俺の口癖になりつつある言葉を思いながら、一時間前のことを思い出した。


〜一時間前〜
「すまん、俺のせいでこんなことになっちまって!!」
俺は一夏に頭を下げた。
「いや、もう良いって!それにどっちにしろ決闘みたいな空気だったしな」
「………だけど……これからどうすんだ?」
猶予は1週間、それまでにする当面の課題は、一夏の搭乗能力の上昇だろう。
「それが問題何だよなぁ………千冬姉ぇは手伝ってくれないし…………一輝は」
俺は一応、乗れるのは乗れるが………
「すまん、説明下手なんだ………」
なので、俺も駄目……
二人揃って溜め息をついていると。
「一夏!」
後ろから箒が話しかけてきた。
「箒、どうしたんだ?」
「その、何だ………私が指導してやろうと思ってな………」
箒のその顔は少し朱に染まっていた。
ーーあ〜、成る程………ニヤニヤ
「ホントにか!!箒!ありがとう!!」
俺は箒の考えていることが分かりにやけた。
何もわかってない一夏は立ち上がり、箒の手を握った。
「い、いや!こ、これも幼なじみとしてだな……!」
ーー暑いねぇ〜ニヤニヤ
俺がニヤニヤしてる横で、箒の顔からボンッと音が聞こえ顔が真っ赤になっていた。
「一輝、何ニヤニヤしてるんだ?」
「いやぁ〜別に〜♪」ニヤニヤ
「??」
一夏は全くわからないのか、ハテナマークを出していた。
「それよりもさ、行ってこいよ………あ〜、やっぱり俺も見学良い?」
「それは………まぁ、良いぞ」
箒から了解を得て、俺もいくことになった。


〜十分後〜

「貴様!中学校で何をしていたのだ!?」
ーー一夏サァァァン?!
今いる場所は箒が所属している剣道部の道場
そして、ついさっき一夏がコテンパンにされたところだ………
「そ、それが……その……中学校では、帰宅部で………」
一夏が申し訳なさそうに言うと
「ふ、ふざけるな貴様!!」
箒は怒り、竹刀を一夏に叩きつけようとー

バンッ!!シャリーンッッ!

ーーは出来なかった。
「……貴様、何故邪魔をする」
「やり過ぎな、もうちょい落ち着け」
箒の竹刀を鋏で挟むように止めた。
「やり過ぎだと!?どこがやり過ぎだ!!」
「防具を外した人間を殴んなって事だ…大馬鹿野郎!」
後ろで一夏がアタフタしてる。
「私はこの瞬間をどれだけ待ち望んだと思っているんだ!」
「知るか」
箒の問いに即答で答えた。
「一夏、もうそろそろ行くぞ……時間の無駄になりそ「ちょっと待て!」………何だ?」
「霧瀬、私と勝負しろ」
「断る」
箒の宣戦布告を即答で断った
「な、何故そこで拒否する!
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